代表挨拶

一人でも多くの方の笑顔を取り戻す事が私達の使命

私たちの活動は、今年で30周年を迎えます。創設時は当時問題になっていた不登校や、家庭内暴力のボランティア活動からスタート致しました。

 

その活動の中で、自分の気持ちをうまく表現できないお友達や、頑張っても記憶力に乏しいお友達、多動傾向の強いお友達、言葉の出ないお友達や、奇声をあげたり、暴言を吐いたり、他害、自傷行為の強いお友達そして、自閉症と言われる子供たちと向き合う事になりました。

 

私は、海外の日本人幼稚園の園長等しておりましたが、当時は教育原理、児童心理学等を学び、教員免許等は取得していましたが、個性あるお友達に対して当時考えられていた常識や、その当時の指導方法に関しては、何ら知識を持っておりませんでした。

 

何も知らなかったから良かったのです。

 

個性を持つ子ども達に対しての支援の限界を持たず、無知だったからこそ、逆に現在の指導方法に達する事が出来たと考えます。

 

災い転じて福となしたのは、私達が障がい児教育の専門知識を持たず、逆に高学年の学習指導の知識を持っていたからこそ、視野を広く持ち、今さえよければという事に意味を感じず、将来を見据えた指導を根幹に取り組めた事が大きな影響を持っていると思います。

 

将来の就職、大学進学、高校への進学、今だけを取り繕うのではなく、将来どうなるか、学習能力のみならず、社会性を獲得し本質的な自立を目指す為の指導に注力し、専門性の垣根を越え、良いと思われる事を貪欲に取り入れ試し実践し続けた結果、子ども達の問題を少しづつ瓦解させる事が出来ました。

 

何も知らない、何も出来ない、からこそ、出来るだけシンプルに、何も技術がなかったからこそ、越えやすいよう課題を細分化し、これなら出来る?もっと簡単にしたら出来る?見やすくしたら出来る?本を読んで学ぶのではなく、実学で、実践と実証で成功と失敗を繰り返す中で、小さな成長を見過ごさず、観察する中で、子ども達の成長の片りんを実感する事が出来ました。

 

こんな風にお話するとかっこ良く聞こえますが、山のような失敗を繰り返しており、平坦な道ではなく、洗練された手法ではありませんでしたが、何とかしなければという思いと、周りの期待に後押しされ「出来ない」とは決して口に出来ない状況もあり、たとえ僅かな成長でも見過ごすことなく取り組む事が出来たと考えます。

 

「みんなの笑顔がもっと見たい」と支援活動を行って参りました。1人でも多くの子ども達の未来を獲得し、ご家族の笑顔を取り戻す事が私達の使命であると考えております。

 

コンパス発達支援センター代表

北田 健二