COMPASS.Jr 「貸して」と言えること

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS.Jrに昨年夏から通い始めたお友達、小学校2年生です。
時折自分勝手な振る舞いが強いお友達に「指示に対してスムーズに行動出来るようになって欲しい。他者との交流の中から多くの学びをしてほしい。」と保護者様は希望を語られました。

昨年のプール遊び

 

通い始めの頃のお友達は、慣れない場所にも抵抗があるようで、保護者様と離れ難く、部屋に入りたくないと泣き顔になったことも。
COMPASSにやってくると、ご挨拶の後は、手洗い・うがい・荷物をしまって着席・・・と言う流れなのですが、手洗いに行ったきりお友達は戻ってくる気配がなく、洗面所で水遊びに興じていたのだとか。
可愛らしい子どもらしさだと思いますが、こういったことが集中すべきときに顔を出すと、周りから浮いてしまう困りごとになってしまいます。

また、自分勝手な考えを優先してしまうことも度々ありました。
使いたい玩具を他のお友達が使って遊んでいると、「貸して」とも言わずに奪い取ったり、小競り合いで癇癪を起こしてしまいます。
遊びを中々やめられず、学習につくこともできませんでした。

昨年のクッキング体験

 

COMPASSでは、お友達の支援計画には3つの柱を立てました。
生活…生活パターンを落ち着いて行うこと。集中力を維ために着座姿勢、立腰姿勢の維持を目指す。
知覚・認識・言語・数量…言葉の正しい認識、日記作成、計算スキルの向上。
社会性…他児との関わりの中で社会性や協調性を学ぶこと。
これらの目標に向かってお友達のCOMPASSは始まります。
小学生のお友達、主に算数ワーク、国語ワーク、計算ドリル、ひらがなおけいこ、月例プリントなどの机上で行う学習を通して学びます。

 

昨年のお買い物体験

 

お友達の毎日は、一進一退。
先生は努めて都度声掛けを行い、よく対話をして、信頼関係を築いていきました。
冬に入る頃から、欲しいおもちゃで他のお友達が遊ぶ姿を見ても、癇癪をおこすことなく「貸して」と言うことが出来るようになってきました。
泣いているお友達がいると、寄り添って慰める姿も見せてくれるようになりました。
トイレに行っても手洗いで水遊びをしないで、戻って着座するようになりました。

お正月の書き初め

当時は学習姿勢が続きませんでした。
解ける問題も「分からない!」と逃げ、「遊びたい」と反抗し、真面目に学習に取り組む姿が見られません。
課題に向き合わず、考えることを放棄しているので、足し算・引き算の違いが分からず、一人で問題を解くことが難しかったそうです。

易しいところから始め、できると言う成功体験を積むこと。

終わるまでは遊べないと言うルールで、メリハリを習慣づけようと、日々の支援には、先生たちが統一した姿勢で臨みました。
そして、学習する前に今からやる範囲を示して約束を行うこと、計算には問題を色分けをするなどの工夫を加えることで学習が定着し、理解が進み、粘り強く最後まで解こうとすることを学んでいきました。
苦手だった繰り上がりの足し算・繰り下がりの引き算も、最近では色分けなしで最後まで一人で解くことが出来るようになってきました。


やればできると言う体験と、メリハリをつけて過ごす習慣を重ねて行ったお友達。
昨年の終わりごろには、周りのお友達と関わりを多くもち、おもちゃを貸してあげる姿も盛られるようになりました。

COMPASSに通い始めてもう直ぐ1年目を迎えるお友達。
今はご家庭と学校の学習の進み具合を確認しながら、国語と算数の基礎学力向上を目指しています。
これからも強制的な指導は決して行わず、お友達の気持ちに寄り添い、自分で気付き、自分で成長のきっかけをつかめるように環境を整えたいと願います。
今後は、保護者様の願われているクラスの移動も念頭において、学習と感情のコントロールを習得して可能性の扉を目指して関わっていきます。

COMPASS Jr
所在地:〒800-0251
    北九州市小倉南区葛原1丁目3−5
連絡先:093-472-3288

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧