COMPASS本部教室 心地よい鉛筆を走らせる音

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS本部教室のお友達、今年から小学生になりました。

保護者様は何を置いてもまずコミュニケーションの上達が願いでした。
当初、保育園に通っていたお友達、就学準備を見据えて、学校のみんなとコミュニケーションが取れ、仲良く楽しく毎日を送って欲しい。
日常生活で必要な行動についても、場所を選ばず行えるようになって欲しいと希望されていました。

就学前は、保育園に行きながら週1回、土曜日のみのご利用からスタートです。
当時は着座はしてみるものの、集中に欠けすぐに離席していたとか。
絵カードやあいうえお表、ひらがなのうた等、言葉を育てる教材を活用しながら少しずつプリントも取り入れていきました。

就学後の個別支援計画には、4つの柱を掲げました。
① 新しい環境に慣れ、楽しく過ごす事が出来るようになること。
② 日常生活に必要な言葉を話せるようになること。
③ 生活に必要な行動が一人でできるようになること。
④ 友達や周りの人と上手に関わることが出来るようになることなどです。

就学後は、毎日通うようにスケジュールが増えました。
今年は、スムーズな学校生活への移行ができなかったため、4月からは終日の利用となりました。
お友達にとっては二転三転した生活にリズムも狂い、戸惑う姿を見せていたそうです。
気持ちが落ち着かず、学習時間は先生が側についていないとすぐに離席し、逃げてしまうのだそうです。

一方お友達は、歌や手遊びが大好きです。
歌や手遊びを活用してコミュニケーションがとれるように、先生や周りのお友達と歌を歌ったり、音楽をかけてダンスをして楽しく過ごせるように図っています。

4月当初は戸惑っていたお友達ですが、今は落ち着き、周りの様子をみて動くことができるようになりました。
時間になると、昼食の準備を始めたり、学習時間が始まると自分から着席するように。
習慣づいてきた学習も、先生と一緒に30〜40分着座できるようになっているそうです。

語彙の獲得は、絵カード、月プリで「物と名前の認識の一致」の数も増え、例えば、ロウソクのイラストを見れば「誕生日」、火を指差して「熱い」と発したり、「かさ」と言うと、自発的に「雨」と言ったりと語彙数も増えてきて、毎日繰り返すことで、明瞭になってきているのだそうです。
言葉と同意に数に認知も進んでいます。
数と数字の一致が出来るように、おはじきや指で1〜3まで練習しています。

お友達は現在書くことを練習中。
鉛筆はまだ正しく持つことができませんが、先生が声をかけながら手を添え、運筆の練習を頑張っています。
先生はお友達を見つめ、お友達は自分の鉛筆をしっかり目で追い、鉛筆の走る音が心地よい瞬間です。

COMPASS独自の「静かタイム」
最初はとにかく動きが多く、静かに座ることなどできなかったのですが、最近は声をかけられながらだと15分は頑張れているそうです。

COMPASSで借り物のように感じていたであろう園に通っていた頃とは違い、他のお友達と自然体で関わり、遊ぶ様子が見られています。
一番違いを感じるのはCOMPASSについたとき、元気に大きな声で挨拶ができるようになったこと。
学んで掴んだ言葉やより良い習慣、お友達の成長はどこまで行くのか、丁寧に一つずつ掛けた時間分、その答えは明確に返ってきます。

まだ道半ばの個別支援計画の目標ですが、これからも生活の中で必要な言葉が自然に出せるように願い、COMPASSの利用の中で繰り返し練習することで、少しずつでも正しい発語できるように支援していくと共に、さらに準備から片付けまでの一連の作業や、日常生活に必要なことを必要な時に必要なことが定着するよう導いていきます。

COMPASS発達支援センター本部
所在地:〒800-0251
北九州市小倉南区葛原1-2-35
連絡先:093-475-0449

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