COMPASS高知 衝動が消え、成長へ

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS高知のお友達、通い始めて2年目の夏を迎えようとしています。
保護者様も就学までに切り替えや全体的な能力向上を願っておられました。

通い始めのお友達、先生の片付けの指示へもきちんと対応ができていた反面、時折乱暴な言葉を口にする場面が見られました。
勿論、場にあった適切な言葉による表現ができるよう促していきますが、直情的に感情剥き出しで癇癪を起こす姿を見せることもあったといいます。

当初の支援計画は語彙数の獲得、数認識、そして集団で落ち着いて過ごすことができることを目標に設定。
絵カード、数字のカードやビーズなどの半具体物の活用で数認識を育て、プリントで数の増減などの学びを取り入れます。
さて、こうしてお友達の療育がスタートするのですが、当時のお友達はひらがなを読めない状態でした。
鉛筆を持つことも運筆にも抵抗ありませんでしたが、ひらがながわからない状態で自分の名前すら書けず、すぐに嫌になり、泣き出し、癇癪を起こしてしまいます。

自分のやりたいことを邪魔されると、鉛筆を支援員の腕に刺そうとするなど、とても激しい怒りを見せることもありました。
分からないこと先生に尋ねる時も「知らん!」と突き放すような言い方で、その都度、先生は気持ちの伝え方や聞き方などを丁寧に伝えます。
お友達の怒りの感情、癇癪を表しても何も解決することはないこと、語彙を増やしながらこういう言い方をすると相手にも伝わりやすいという学びを繰り返し促していきました。

数ヶ月の後、少しずつ変化を受け入れ、新しいことを受け入れ、一つずつ自分の力に変えていったお友達。
わからないことがあっても落ち着いて取り組めるようになり、イライラする様子が次第に見られなくなってきました。
ひらがなの読み書きも習得が進み、就学までには何とオールクリア。
特に数認識が進み、足し算・引き算が得意になって、3つの計算もスルスルと解くことができるようになっているのだとか。
これは、大変な成長です。

就学してからは、自分の思ったことを言葉で伝えられるようになって欲しいという保護者様の願いに対応する形で、漢字、計算など学習の幅を広げ、助詞を使いこなせるようになって2語文・3語文の会話を促し、そして他者との関わり方を学んでいくことを目標に設定するに至ります。

これまでは、人と関わるより一人で過ごすことを好んでいたお友達ですが、ここにきて他のお友達に積極的に声をかけるようになり、一緒に遊ぶ姿も増えてきたのだそうです。
先生にも自分の思いを伝え、教えて・助けてと言えるようになってきています。
学習の楽しさ、面白さを知ってからは、自宅でも食事を忘れるほど勉強に熱中している様子を見せているのだそうです。

2年余りの中で大きな成長を見せてきたお友達。
少しずつ自分の想いを文章で表現はできるようになりました。
筆圧のばらつき、また会話でも対象になる相手との距離を測った音量の調節が体得できておらず、ついつい大声になることが課題です。
会話の幅を広げるのと同時に対象をとるバランスの習得もまた、学習や活動の経験の中で学べるようにと願いながら支援は続きます。

COMPASS発達支援センター高知
所在地:〒781-8104
    高知県高知市高須1丁目16-24
連絡先:088-802-5328

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