COMPASS須崎 生活・学習から意欲へ

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS須崎に昨年の初めから通い始めたお友達は、今年中学3年生になりました。
成長していく我が子の将来を想い、保護者様の願いは「友達と関わりが持てるようになってほしい。また、思いのままに行動してしまうので、時間を考えた行動ができるように事がようになってほしい。」というものでした。

当時お友達はすでに中学1年生でしたが、語彙数もあまりないせいか発言もあまりありませんでした。
着座しても不意に離席し、好きなように動き、じっくりと取り組むことができません。
集中が切れると、繰り返しお気に入りのテレビCMで流れる歌を場面構わず歌い出したり、鉛筆を口に加えて噛んだり、鉛筆の芯を歯で抜くような手遊びが始まります。
文字を書くときも、想像以上にプリントの回答欄からはみ出さんばかりの大きな文字です。

もう体格も大きいのですが、スキップのように大きく飛びはねて、先生の背中目掛けて勢いよくおんぶをねだってきます。
トイレでも排尿がまだ終わりきっていないのに、ズボンを履き、失敗をすることもありました。
一人では着替える手順を踏んでいくことが難しく、着替えにも少し支援が必要でした。
個別支援計画には、言葉を獲得でき、他者との円滑なコミュニケーションを基礎におき、他社との距離感を経験で学んでいくこと、また生活に必要な数の計算、お金の学習などが組み込まれました。
日常生活では、一人で出来ることを増やし、生活習慣を身に付けられるよう促していきます。

関わりを学ぶプログラムとして絵カード、簡単な絵本、数字やお金の学びとして、簡単な一桁の足し算、引き算、掛け算が取り入れました。
また、衣服の整頓、トイレ後始末、手洗いなどの一連の動作の完成を目指します。

文字の大きさを考えられるように、プリントの答えをかく場所に一つ一つ枠を書いてあげると、枠の中におさめて書くことができるようになりました。
トイレでは、先生が一人必ず付き添って、見守りのなかで声がけを繰り返し行い、それから「ズボンを履く」「上に上げる」という動作を定着していっています。

日常動作のうち、今の時期はとても大事な「手洗い」。
ちゃっちゃっと指先だけ濡らす程度しかやろとしなかったのですが、やっていたものをYouTubeに流れていた「あわあわ手あらいのうた」を活用してみると、いまはしっかり指の間や、手首まで歌をうたいながら洗うことができるようになりました。
便秘がちなので、意識して水分をとることも促すように習慣づけると、いまではお茶を何回も飲めるようになったので体質改善に繋がっているようです。

発語練習では、カード、絵本の音読も進んでいます。
苦手な引き算では嫌な様子も伺えるときもありますが、先生と一緒に取り組み、促しながらゆっくりではありますが学習が進んでいます。
言葉と物のマッチングでは、身のまわりのものは答えることができたり、学校の友達や先生の名前も言えるようになってきました。
今では要求は言葉にして発言できており「◯◯ください。」と言えるようになり、片付けもできるように成長を見せています。

まだCOMPASSでも他のお友達に積極的に関わろうとする様子は見られないものの、先生には要求を発言したり、クレーン現象で訴えることがあり、読めない漢字や英語のロゴなどは、先生が読んであげると納得して行動する様子が見られるようになりました。ほとんどできなかった洋服の着替えでは、脱いだ洋服を手を添えて畳み、リュックに入れるまでの一連の流れが出来るようになりました。
離席しても「席にもどりますよ。」の声がけに、気づいて席に戻ることができるようになっています。

お友達は中学校の最上級生になりました。
これからは個別に加え集団活動を通して、マナーや生活習慣を身につけながらも皆と一緒に楽しく過ごせるよう促していきます。
また、学習時間が終わるまで、その最後まで着座姿勢を保ち、目の前の課題を最後まで終わらせられるよう、その成功体験を通して達成感や向上心を育てて行けるよう、お友達の中にまだまだ眠る可能性を引き出す支援を続けていきます。

COMPASS発達支援センター須崎
所在地:〒785-0036
    高知県須崎市緑町9-27 須崎保岡ビル2F
連絡先:088-855-9338

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