COMPASS観音寺 自信の波に乗って

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS観音寺に通っているお友達は通い始めてから2度目の夏を迎えようとしています。
保護者様の願いは豊かな気持ちで学校生活を送れるよう、学習の理解を進めることで物事に積極的に取り組み、楽しめるようにということでした。

昨年春のお友達は、やりたいことや気になることがあると、そちらに意識が向いてしまい気もそぞろ・・・。
切り替えられず、次の行動までに時間がかかり、集中力に欠け、ミスも多くなりがちでした。
失敗すると学習に気乗りがしなくなり、苦手意識が強い科目は取り組みも消極的で、中々進みません。

そこで個別支援計画には、学習では苦手な分野の学習にも意欲的に取り組めるようになることを目指し、コミュニケーション力向上のために場面に応じた会話やルールの理解を促すことが設定されました。
切り替えを意識するために時計を見て行動することも習慣付けを促します。

小学校3年生のお友達へは、国語や算数の学習の補助をプリントで、時計の理解、蝶結びなど巧緻性の指導、そしてカードゲーム、すごろくなどゲーム性のある集団活動での関わりを通してコミュニケーションの向上を図るものが選択されました。

分からないとき、気乗りしないときは余計に時間がかり、集中力も途中で切れてしまいます。
素直に先生に助けを求めることができず、なんでも自分流に一人でやろうとするお友達。
解答の書かれていない白いプリントが置かれたまま、時間がただ過ぎていきます。
そこで、先生とお友達は話し合い「◯分までに終わらせようね!」と時間を決めたり「今日は◯ページまで!」と目標を設定してみます。
結果は素晴らしい成果に繋がり、自分絵決めた目標を意識し、少しずつ集中して取り組めるように変わっていきました。

時計は、教材の時計の針を操作して時間を読み取り、体験を重ねることで感覚で理解を深めていきます。
更に日常のいろいろな場面で時間を意識できるよう声をかけたり、ボードにも示し、自分で時計を見て行動できるよう働きかけていきました。
お友達の理解が深まるごとに、「できた!」が増える度に、みんなに褒められる度に、笑顔が増え、変化が現れていきます。

次第にお友達は、苦手なことでも頑張ってみようと簡単に諦めない姿勢に変わっていきます。
苦手意識のあることが、簡単に好きになったり得意になることはありません。
諦めない気持ちで取り組む姿勢が気持ちを奮い立たせ、行動を変え、やがて人生を大きく変えていくタネとなります。
できることが増える喜びは、大きな達成感となってやる気や自信に繋がり、他のお友達とも積極的に関わろうとする姿を見せるようになっていきました。

14ヶ月の歩みは、お友達を大きな成長の波に乗ることができました。
助けを求めず一人でやろうとして挫折していた学習も、わからないことをきちんと質問できるようになり、時計の理解で時間を意識するようになり、集中が最後まで続くように。
頑張った先に楽しみがあるということが力になり、遊びたい気持ちもあるけれど、まずはしないといけないことを先にしようと気持ちを切り替えられるようになりました。
時間を意識するようになったことで優先順位を理解し、気分よりすべきことを優先できるようになりました。

プリントで100点を取ったとき、いろんな先生や周囲のお友達に嬉しそうに報告する微笑ましい姿を見せるお友達。
その笑顔は自信に溢れ「次も100点取る!」と、やる気の引き金になっているようです。
保護者様からも、COMPASSで気持ちが切り替えられるようになったと、嬉しい報告も頂きました。

これからはさまざまな場面に応じたコミュニケーションを課題として設定、集団の活動の場で経験を積む促しを続けます。
苦手な分野も克服する方法を掴んだお友達ですから、共に学びを進め意欲的な取り組みで次のステップへ進んでいきます。

COMPASS発達支援センター観音寺
所在地:〒768-0022
    香川県観音寺市本大町1673-3 本大マンション202
連絡先:0875-23-7328

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧