COMPASS丸亀Link 素敵な女性へと

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS丸亀Linkのお友達は中学2年生の冬から通い始めて、この春、高校2年生になりました。

あまりコミュニケーションが得意でないお友達、保護者様は「自分の思いや体調面が伝えられるように。困った事や分からない時自分から聞けるようになってほしい。」と希望しておられました。

支援計画には、困ったことがあったり、自分の思いなどを伝え、自分で周りの人とうまくコミュニケーションが取れるよう成長を促し、また、意欲的に学習に取り組み、自信を持って行動できるようにと目標が設定されます。

当時、お友達は中学の最上級生。
将来、社会に旅立つことを視野に入れ、社会生活で必要な時間の概念を育てるための時計の理解、お金の計算、基本的な読み書きがまず個別の学習課題として取り入れられました。

学校でも社会でも人は誰でも周りの人の理解や手助けを受けながら、自分も関わっていくものです。
独り立ちとは決して一人という意味ではありません。
そこで、少人数からのグループワークも大切な課題として取り入れ、少し苦手な手指の訓練や事業所内にある畑のお世話をお願いすることで、命を育てることや収穫の喜びも体験してもらおうという課題も設定されました。

実際に療育がスタートすると、分からないことや困ったことがあってもうまく伝えられないためか、机に頭をふせてしまい、先生が声をかけても、一言も返せず、頑なな姿を見せることもありました。
固まってしまうお友達の様子がどんな声かけや問いかけをしても変化がないという状態はしばらく続きました。
しかし、先生はブレない態度でいつも優しく丁寧に根気よく声かけを続けていきます。

2年と9ヶ月が経ち、自発的な発言は今でも苦手なものの、問いかけにはうなづいたりイヤイヤと首ふりをするなど少しずつ意思表示が確認できるようになっています。
自ら「大きな返事をする、自分の気持ちを伝える。」と“めあて“の紙に書き、苦手な事を無くそうと頑張っている姿を見せるようになりました。

先生たちが応援していることをお友達もわかっていて、次第に自分の気持ちを話そうとする様子を見せているとのことです。
グループワークの際に、以前のお友達は答える順番になると下を向いて固まり一言も話せなかったのですが、最近のグループワークで大きな返事と首ふりを皆んなの前で披露してくれました。

その緊張した表情を見せながらも、とても頑張った姿に先生たちも感動を覚えたそうです。
物事にあまり積極的な様子は見られなかったお友達ですが、関わりの中での役目を果たそうとする責任感が見られるようになりました。
Linkでも「畑の係」を快く引き受け、お世話も大変熱心にやってくれ、次に何を植えるかも一緒に考えてくれています。

お友達は現在高校2年生。
そろそろ思春期を迎え、人への関心が芽生えた反面、好きな先生に対して会話する事にとても緊張する様子も見せているのだとか。

素敵な女性になって欲しいと願い、お友達自身も大人の女性に対する憧れの気持ちがあるようで、マナーなども含めて素敵な女性になれるよう促しを行っていきたいと思います。

来春には最上級生になり、そろそろ学校でも社会へ向けた研修などが始まる時期となりました。
基本的な日常生活の必須事項の学習に加え、お友達が社会に出てから遭遇する様々な場面を想定し、仕事先でも指示命令を明確に伝えてもらえるように「分かりません。」「もう一度お願いします。」などの応酬話法を練習し、旅立ちに備えていきたいと思い、素敵な女性として社会へ旅立てるようCOMPASSでのサポートは続きます。

COMPASS発達支援センター丸亀Link
所在地:〒763-0072
    香川県丸亀市山北町465-1
連絡先:0877-43-7328

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)

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