COMPASS小倉北 成長する力は・・・

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS小倉北のお友達、春から年長さんになりました。
昨年、春まだ浅い頃、手を引かれてCOMPASSにやってきたお友達はクルクルとよく動くお口と瞳を持っていました。
保護者様はお友達が天邪鬼で一時もじっとしておらず、休む間もなく喋り続ける様子を心配しておられました。

保護者様は、小学校入学が身近になった頃でもあり「年齢に合わせた行動を身につけて欲しいこと。」「苦手な部分や得意な事を教えてあげて訓練して欲しいこと。」そして、一方的に自分が話すばかりだったため、「聞く力」を身につけて欲しい・・・そう、希望されていたといいます。

保護者様のご意向に添うように、都度、場面に合わせた行動ができるように、正しい学習姿勢で問題文を読む・聞くができ、じっくりと考える力を身につけること、先生やお友達のお話をしっかり聞いて、その人の気持ちを考えることを学べるようにと願い、個別支援計画は綿密に立案されました。
学習課題は、COMPASSオリジナルの月例プリント、ひらがなおけいこ、COMPASS日記、そして運動のサーキット遊びを取り入れていきます。

こうしてお友達のCOMPASSがスタートしました。
お友達と学習をすることは楽しかった先生ですが、お友達は始めたかと思うと、すぐに周りが気になりソワソワが始まります。
促しても、目の前の課題に気が向かないことが頻繁に起こったといいます。
一旦話始めると止まらず、延々と脈絡のないお喋りが始まります。

保護者様から伺っていた「天邪鬼」なところもCOMPASSの学習中にもみられました。
例えば、わざとに鉛筆を落として、自分で取らずに他のお友達に「拾って!」と言うこともあったのだとか。
ノリノリの気分の時は、学習はスラスラ進むのですが、苦手な課題が出たり、ご機嫌によっては好きな課題でも気まぐれに嫌がったり、他のお友達がやっている課題を「あれを今やりたい。」と要求するなどもみられたのだそうです。
そして学習の手を止めてお喋りが始まってしまいます。
その度に、気持ちのリセットを促し、目の前の学習課題に意識を向けてもらうことは大変だったようです。

ご挨拶から始まり、着座、姿勢を保ったまま学習課題をこなすCOMPASSの一連の流れ。
その流れがお友達の中に習慣化してきた頃、目を見張る変化がおきます。

気分のムラで取り組みに差があった学習も先生の指示に従い、提示された課題を行うことを受け入れるようになりました。
たくさんお話をする様子は、ほとんど今、自由時間に限ってみられるようになってきました。
オンタイムとオフタイムの行動をはっきりと区切りをつけられるようになっています。
驚くことにお友達が苦手だった「静かタイム」では、きちんと姿勢を正し、静かに美しい姿勢を保てているのだそうです。

年長さんいなった春頃には、お友達はどの活動に関しても、周りの小さいお友達にとっては素晴らしいお手本へと成長を遂げています。
しっかりお姉さんらしく振る舞えるようになり、お友達が困っていると優しく声をかけてあげて、手助けしてくれています。

来年はCOMPASS小倉北を卒業して、小学校へ。
座れなかったこと、難しかったこと、あんなに大変だったあれこれを考えるとき、どの子にも成長する力は必ずあるのだと、お友達を通して再確認できた先生たちです。
課題はまだまだあります。

写真はイメージです

就学に向け、苦手な縄跳びや空間認知力を伸ばしてあげられるような活動にも取り組んでいきます。
気づきを与えてくれたお友達のためにも、これからも変わらずにブレない姿勢で関わり、精一杯暖かく、優しく、厳しく取り組みを続け、お友達の未来への扉を開ける鍵として支援を続けていきます。

COMPASS発達支援センター小倉北
所在地:〒802-0062
    北九州市小倉北区片野新町1丁目3-53 おかたビル1F
連絡先:093-931-8438

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

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