COMPASS Jr. 1年の成長、芽生えた目標

金曜日のCOMPASSです。
昨年の春、COMPASS Jr.に通い始めたのは当時1年生になったばかりのお友達。
保護者様は「発音が明瞭になり、相手に伝わりやすく、自分の思いを言葉で伝えられるように。」と願い、学校生活を明るく楽しく送れるようとJr.に希望を託されました。
個別支援計画では、生活リズムを習得し、学習の理解と向上、活動を通して社会性や協調性を学び、自分の想いを言葉にすることなど、全ての向上を目指していきます。

嫌なことや言いたいことがあっても誰にも言うことができず、涙を浮かべ、パニックに。
「遊ぼう」が言えずに輪の中に入ることができないまま。
発音が不明瞭なところがあり「は行」の発音が苦手で「は」は「あ」に聞こえていました。
50音唱和や人と話をする際は、恥ずかしさや自信のなさから声を出せずにいました。
ラジオ体操はワンテンポ遅れていたり、かかとを浮かすことなど苦手でした。
静かタイムでは立腰姿勢の保持ができず猫背になりがちで、集中できず足をぶらぶら・・・。
読解問題が苦手で、口に出して読んでも文章の意味が理解できていないようでした。
ひらがなを書く練習でも、補助線をはみ出したり、乱雑に書き殴るなどが目立ちます。

やがて、お友達一人だと諦めて立ちすくんでしまうことも、COMPASSの少しの手助けや声かけが大きな変化をもたらします。
遊びの輪に入れないとき、先生が「遊ぼうって言ってみようか」と促す声をかけたり、やってみせることで、次第に自分から「遊ぼう」「入れて」と、大きな声で言うことができるように。
言いたいことが言えなかった時も、先生に「嫌だったんだ」と伝えたり、自分で「やめて」とお友達に言えるように。

学習面で飛躍的に伸びたのは文字の書き方です。
補助線を意識するよう、ゆっくりでいいから丁寧にと、繰り返し声をかけ続けます。
時間はかかりましたが、今では丁寧な文字が書けるようになりました。
苦手な国語の読解問題では、文章を読んでも文章の意味が理解できず、解くことができていませんでしたので、解釈の経験をたくさん積んでいきました。
積み重ねの結果、今では勘違いもなくなり、手助けなしで文章が理解できるようになってきました。

毎日、毎回、何度となく。
お友達が気付くように、意識し続けられるように、当たり前になるまで、繰り返し繰り返し声かけを続けること数ヶ月。

ラジオ体操も綺麗に動けるようになり、発音練習でも頑張りを見せ、静かタイムでも全く別人に見えるお友達。
当初目についた色々なできなかったことは、徐々に立腰姿勢も維持することができるようになり、学習や静かタイムの姿勢もとてもきれいになりました。

集団活動の「50音唱和」での大きく話す声、隣の誰かと話をするとき柔らかく話す声、その調整がわからずに、大きすぎたり、聞こえないくらいだったりするので、お友達は恥ずかしさや自信のなさから声を出せていませんでした。
この問題に対してもお手本を見せ、チャレンジを心から承認し、しっかり褒め続けていく先生。
やがてお友達は大きい声、普通の声、小さい声の使い分けを覚え、その場にあった声の大きさで話ができるようになっています。

昨年の春にお友達の課題であり、保護者様の願いでもあった様々な事柄をほんの少しの方向性を示し支援をしただけで、お友達は自分の中にある種を育て、ここまでの大きな成長を見せてくれました。
最初はお話をすることも、わからないから楽しくなかった学習も、文章を読むことも、やりたいことに変わりました。

実は、お友達と保護者様には心に決めた目標があって、そのためにお友達は学習でも生活でも、もっと頑張るんだと決心を見せています。
目標があるから、自ら進んで1枚1枚のプリントに真剣に向かい合うお友達は、次のプリントへ、その次へと手を伸ばします。
それはお友達自身の手で、一つ一つ未来への扉をめくっていくかのようです。
そのキラキラした瞳を、私たちCOMPASSもしっかりと手を繋いで支えていきます。

COMPASS Jr
所在地:〒800-0251
    北九州市小倉南区葛原1丁目3−5
連絡先:093-472-3288

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧