COMPASS高知 いつか大人になる君に

水曜日のCOMPASSです。
昨年の初夏、小学校2年生の女の子はCOMPASS高知にやってきました。
まだあどけなさの残る笑顔・・・でも、いつか少女も大人になっていきます。
保護者様は今を慈しみ、未来を見つめて「大人になったとき、娘が困ることのないように。」と身辺自立や学校でも楽しく過ごせるようにと、学習面やコミュニケーションの向上を願われていました。

保護者様のご意向を踏まえ、お友達の支援計画では、言葉のシャワーをたくさん浴びてもらい、発声練習の他、語彙数獲得のために「絵本」や「絵カード」を計画に盛り込みます。
そして、読み書きの力を向上させるべく、文字のなぞり、数の表を用いて数認識と感覚を磨きます。
また、様々な年代のお友だちとの関わりを経験することで、協調性を学び、良い刺激を受けて、間合いや距離感が身に付くように支援を行っていこうというものが設定されました。

当初新しいCOMPASSの環境にすぐに溶け込めず、ソワソワした様子を見せてたお友達。
いつも口もとを気にしていて、ついつい口元に手を持っていくことが手遊びになり、度々集中にかける場面もありました。
一方、着座にも学習にも抵抗はなく「ひらがな」への興味を示し、楽しそうに復唱もできていたそうです。
ただお勉強と遊びの切り替えは手こずる場面もあり、落ち着きなく集中できない場面も見られたといいます。
手持ちぶさたになるとすぐ手が口もとに延びるので、口もとに意識が向かないような課題選びを工夫しながら学習は進んでいきました。

やがて、笑顔でCOMPASSに入ってこれるようになった頃、「ただいま~」とお友達の挨拶が聞こえるようになってきました。
「ひらがな」への興味が高くご自宅でも「あひるのあ」などの絵本を好んで読んでいて、学習においても習得も早いお友達です。

実は、始めの頃はオムツで過ごしていたお友達。
最近はトレーニングを行っていた頃の習慣なのか、先生を「一緒に行こ!」と誘うものの、実際は一人でトイレに行き、全て自分で済ませられるようになっているそうです。
色々な言葉に触れ、復唱して確かめ、使ってみて、少しずつ自分の道具として語彙が定着していきます。
何よりお友達が楽しんで言葉を学べていることが成長につながっているようです。

とはいえ発語の際、母音ごとの発声に必要な口の形を取れないこと、また舌を巻き込む発声に少し難しさは残します。
今後は、明瞭な言葉を発するために、さらに口腔体操など口輪筋の強化も行っていく予定です。
同時に文字を書くことを安定させるために、指先の力・握力の強化のためハサミやドミノなどの細かい課題も取り入れ、鉛筆の握り、筆圧強化に繋げて行きます。

この笑顔のために今よりも少し未来へ、将来へと、できることを少しずつ広げ、高め、やがて大人になるお友達の糧となるように、お友達とCOMPASSは歩みを進めていきます。

COMPASS発達支援センター高知
所在地:〒781-8104
    高知県高知市高須1丁目16-24
連絡先:088-802-5328

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

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