COMPASSしまんと 優しい願いを

金曜日のCOMPASSです。
COMPASSしまんとに3年通っているお友達。
当初うかがった保護者様のご希望は「身辺自立ができるようになってほしい。コミュニケーションがうまくとれて、思いやりのある優しい人になってほしい。」という優しい願い・・・。

保護者様の願いを受けた当初の支援計画は、言葉に幅を持たせ、他者とのコミュニケーションが取れるようになることや、指先の力をつけ、できることを増やすことを基本とし、集団活動でも相手の気持ちが理解でき、見通しを持って行動できるように導き、また、数に対する興味を促していきたいと設定されました。

初めの頃はCOMPASSが大嫌いだったお友達。
環境に慣れず、集団に入ることも難しいため、お友達だけ別室で個室対応でした。
着座も続かず、ひらがなは名前の3文字だけ、数字は数えられますが、1と2しか書けなかったそうです。
そもそも書くために必要な握力や指先の力が足りていないお友達。
そのせいで筆圧も弱く、書いている文字がぼんやりで、はっきりしませんでした。

当初から続けていた指先を使う様々なトレーニングは現在も続いています。
お友達の頑張っている機能訓練は、感覚運動(手のひらを使った遊びや四つ這いで歩いたり競争をする)や、指先の巧緻性訓練(手の尺側でビーズを握り、とう側で運動を行う)などを繰り返し行っています。
お友達には気が散りやすく集中力が長続きしない傾向があるので、特に継続した繰り返しが必要な指先の訓練では、アイテムをマグネットやコインなど毎回変え、飽きないように心がけたといいます。

やがてお友達の時間軸にCOMPASSで過ごすという習慣が定着してきた頃、お友達に大きな変化が現れるようになりました。
ビーズを握ってコイン落としをする課題では、最初は1つしかビーズを握れなかったのですが、現在は3つ握ってできるようになりました。

ご覧の通り、これも続けている日記でも筆圧が強くなり、はっきりした文字に。
そして何よりも大きな変化は、以前は嫌いなCOMPASSでイヤイヤやっていた訓練ですが、近頃は意欲を表すようになり、今日ビーズは?」などとキラキラした瞳で積極的な頑張りを見せるようになったこと。
最近保護者様からご相談があった箸の持ち方について、どう持つのか、どう動かすのかを始めたところだそうです。

「筆圧が強くなり、文字を丁寧に書くようになりました。」と嬉しい感想を伝えてくださった保護者様。
話し合いの結果、何度目かの見直し・更新が行われた現在の個別支援計画では、文字を丁寧に書く、文章が書けるように、また会話や文章の正しく伝わる表現方法を身につけることを目指しています。
苦手だった数字への取り組みでは、10までの足し算が解けるようになること、落ち着いて計算することも設定されています。

お箸の訓練では小さなものまでしっかり綺麗な持ち方で掴めるように、手の訓練では「はさみ」などもうまく使えるように頑張っています。
豆粒を掴むことから伝わる文章に至るまで、今のお友達の頑張りは全て実りとなってお友達の人生に大きな火を灯すことでしょう。
その日をしっかり見据え、優しい目を向けるようになったお友達の側で、COMPASSはつかず離れずともに歩みを進めていきます。

COMPASS発達支援センターしまんと
所在地:〒787-0013
    高知県四万十市右山天神町4-31
連絡先:0880-34-8328

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧