COMPASS中津Sweet そして飛躍のとき

木曜日のCOMPASSです。
一昨年の初夏から通い始めたお友達、今、小学校3年生です。
その頃のお友達の様子を保護者様はとても気にかけておられました。
その気がかりとは、お友達がうまく人と関われないということでした。

一旦おしゃべりを始めると、それがどんな場面でも、周りがどう感じていても、自分が納得するまで止まりません。
一切相手の話を聞こうとせず、思い通りにならないとすぐに泣き出し、行動に移せないのだそうです。

そこで「時間、場所、場面を考えて落ち着いて行動できるようにすること。」「相手の話を聞き、自分の気持ちを素直に伝えることができるようにすること。」を目指した個別支援計画が設定されました。

当初は着座をしても姿勢を保つことができず、姿勢が崩れてしまうお友達。
静かに集中して課題を進めることが難しく、何でも気になることがあると状況を考えずおしゃべりが始まります。
課題では特に手先を使う細かい作業が苦手なようで、途端に放り出してしまいます。
何度も促し、対話で気づいてもらおうとするのですが、気持ちをうまく伝えられず、ついに大泣きしてしまいます。

お友達のために最初に工夫したことは「ボードを使って予定を一緒に確認すること。」でした。
細かいことが苦手なので、繰り返しで成果を得やすい指先の練習として「靴紐結び」をチョイス。
そして、周囲のお友達や先生を交えて関わり、集団活動へ参加できる道筋を考えました。

「今やるべきこと」を理解し、それを「最後まで頑張る」ことは達成感に繋がります。
でもお友達の場合は、すぐにおしゃべりを初めて気が逸れるため、おしゃべりが始まるたびに声をかけてストップ。
「お話をしてもいいのだけれど、手を上げて発言してね。」と伝えます。
素直に一旦課題に戻りますが、おしゃべりがまた始まり、またストップをかけ注意を促し・・・そんな繰り返しが日常だったそうです。

皆と一緒に何かを行うことより、自分の感情を優先せずにはいられないお友達。
集団活動では、皆で取り組む目的や得られる喜びも台無しになってしまわないよう、常に先生が付き添い、立ち戻る促しを続けました。
それでも頑張って目的を達成できたとき、手放しで先生たちは褒めちぎり、お友達の頑張りを承認します。

やがてCOMPASSに通い始めて半年あまりが過ぎ、新年を迎えた頃からお友達の様子に変化が現れてきました。
おしゃべりが始まっても「今は何の時間でしょう?」と伝えると、ハッと気づいておしゃべりを止められるようになり、聞いてほしいことがあると、手を挙げて発言できるようになり、泣くことも減り、言葉で思いを伝えられるようになりました。

苦手な手先の作業でもチャレンジする姿勢を見せ、靴紐が結べたときは、両手を上げて声を出して喜ぶ姿を見せたと言います。
先生も拍手で喜び、お友達とハイタッチで感激です。
自分だけの世界から、次第に周りのことへも関心が向けられるようになり、集団活動では「〇〇くんの番だよ。」と教えてあげる姿を見かけることもあったのだとか。

着座時間も圧倒的な伸びを見せ、落ち着いて集中できるようになった今こそ、お友達の飛躍のとき。
これからは将来の進学、社会へ繋げて行けるように身の回りのことや生活能力の向上を目指し、ただ時間を過ごすだけではなく、計画性を持った時間の過ごし方を自分の力で考え、実行する力を伸ばしていけるよう幅広い成長を目指して取り組みを続けていきます。

COMPASS発達支援センター中津Sweet
所在地:〒871-0016
    大分県中津市牛神町1-22-11
連絡先:0979-22-3078

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