COMPASS中津 言葉の道しるべを

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS中津の小学校2年生のお友達は、昨年の11月から通い始めてまだ半年足らず。
保護者様は「言葉が出るように… 、オムツが外れ、トイレで排泄が出来るように…。」と成長を願っておられます。

個別支援計画には「個別で発語を促し、集団活動を通してコミュニケーション能力を高めること。身辺自立の確立を図ること。」を目指すことが記載され、お友達とのあゆみが始まりました。

まずは手や指で触って操作するストロー通し、木製型はめ、シール貼りなど感覚を優先した作業課題で達成感を目指します。
また、書くための準備ともなり、かつ描く音や感触で楽しめるクレヨンの練習を取り入れます。
そして、ひらがなのうたや動物カードなどを活用して発声、発語に繋げていこうというものです。

小学生として学校生活を送っていたお友達ですが、発語がほとんどなく、自分の意思は指差しで伝えていました。
また、着座が出来ず、離席が多く、殆ど指示が通りません。
集中を欠き、目の前に出された課題に取り組めないお友達、すぐに離席。
その都度「戻って座ろう?ね?」と優しく声をかける着座の促しが繰り返して行われました。

トイレ習慣には衛生的、体感的な心地よさを理解し、納得し、そうありたいと自分が望むことと、習慣化が大切です。
トイレでの排泄を習慣化すべく、来所後すぐにトイレに誘導、1時間過ぎると再びトイレ誘導を行い、それを繰り返します。

お友達は都度その促しに応じて、排尿感がなくても便座に座るまでを繰り返しました。
その試みは現在も続き、最近はCOMPASSに着くと「まずトイレに行く。」というルーティンがお友達の当たり前の日常になってきたようです。

課題の「ひらがなのうた」を先生が音読するのですが、言語療育の場面で話しかけるとき、先生はゆっくりとやや声高に話します。
この「リズム」と「抑揚」が発達の過程にあるお友達には受けとめやすく、処理しやすい情報となります。
適切な環境下で言語的刺激を十分に受けることが大切だと言われている言葉の獲得。
十分な刺激に到達するまで、この学びは繰り返されます。

やがて、年が明ける頃。
それまで一向に従う様子が見らなかったお友達ですが、先生が出す指示に対して変化が見られるようになりました。
先生が準備をしている間「少し座って待っててね。」などの指示にこっくりうなづき、大人しく待てるように。
着座時間も少しずつですが長くなっています。

まだスタートしたばかりのお友達。
楽しいおしゃべりができるように願い、また生活のさまざまなことが少しずつできることを目指して、春から夏にかけては次のステップへ、言葉の道しるべを目指して進めるよう、寄り添う関わりを続けていきます。

COMPASS発達支援センター中津
所在地:〒879-0123
    大分県中津市大字田尻1164-1
連絡先:0979-64-7108

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