COMPASS.Jr 言葉を彩る音符のように

火曜日のCOMPASSです。
一昨年からCOMPASS.Jrに通い始めたお友達、この春、高校生になりました。
当時中2だったお友達に保護者様は「学校生活で一つでも多くのことが一人でできるようになってほしい。」と希望しておられました。
言葉に不明瞭さを残すお友達の将来を想って「少しずつでも言葉がはっきり聞き取れるようになって欲しい。」とも願っていらっしゃいました。

言葉では「ひらがな」「カタカナ」の読み書きも曖昧さが多かったそうです。
明瞭化を目指して行われるCOMPASSの基本である「あいうえお表」は、腹筋や口をしっかり開けて唱和します。
声を上手に使ってその1音1音は、お友達の言葉を彩る音符のようにリズム良く響きます。

ところが人前での唱和に対してかなり抵抗があり、恥ずかしいのか参加することができません。
それではとCOMPASSの特徴でもある個別指導で少しずつ唱和を重ねて参加できる機会を狙って行きます。
明瞭な発音のためにも必要な拗音は、実際の発音練習以外にもCOMPASSのプリントを使い、目で見て、音を口に出して定着を目指しました。

当時のお友達は、まだ数字と数量の認知では順序数を飛ばしてしまったり、9と10の大小の比較でも迷う姿がありました。
苦手な数の認知を上げるためには、まずタイルやおはじきなどを使って、自分の手で操作して多い少ない・大きい小さいの差異を確かめるのと並行して、筆算も行いました。
その確かめ算は、いずれ必要になってくる電卓を使った計算練習も行われます。

とても素直で指示されたことをしっかり頑張れるお友達ですが、長時間の学習は少し疲れを覚えるようでした。
そうなると途端に集中力を欠き、続けられなくなります。
そこで日々行う拗音のプリントなども、負担なく習慣付くように量の調整を心がけ、少しずつ積み重ねた学習を行なっていきました。

COMPASSに通い始めて1年経った頃には、意識が変わり、着座しての学習時間がかなり伸びてきました。
お友達は出された課題を最後まで嫌がらずに頑張る姿を見せるようになりました。
自宅でもちゃんと机に向かって学習をする習慣が身に付いてきたといいます。
まだ完璧とは言えないものの、繰り返しの練習で随分明瞭化されてきた発語は自信になり、お友達の行動を少し大人にしてくれたようです。
あいうえお表唱和は、初めの頃はなかなか参加することができませんでしたが、今は率先して皆の前に立って楽しく参加できています。

高校生になったお友達。
社会への旅立ちへのカウントダウンが始まりました。
卒業後の道を視野に入れながら、学習面では育ってきた意欲を大切に一定以上の学習量を確保して基礎学力向上と定着を目指し、生活面に関しては日常動作の確率と見通しを持てるよう時計を見て時間を意識した取り組みができるように導いて行きます。

COMPASS.Jr
所在地:〒800-0251
    北九州市小倉南区葛原1丁目3−5
連絡先:093-472-3288

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