COMPASS Olive 数ヶ月での成長と未来へのステップ

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS Oliveがオープンしてすぐの1月から通い始めたお友達。
お友達にとっては、春には小学校への入学が目前に迫った時期でした。
保護者様は「身の回りのことがひとりで出来るようになり、集中が続くようになってほしい。」と希望しておられたといいます。

就学を睨んだ課題には「ひらがなの読み書き」と「発音の明瞭化」「文章構成で特に動詞を理解するようなカリキュラム」「計算力」などを選択しますが、何より「最後までやり遂げる力を培うこと」を目標とした個別支援計画が作られました。

そうして通い始めたお友達にとってはCOMPASSは面倒臭くて我慢を強いられる嫌な場所だったのではないでしょうか?
お友達は荷物がどんなに散らかっていても、全く気にならない様子でした。
「片付けよう!」と先生に促されると、仕方なく片付け始めるものの、それはただカバンに投げ込むだけといった、いささか乱暴なしまい方でした。
着座を促すと座りはしたものの、先生が話をしても聞いている様子が見られません。
示されたどの課題にも関心を示すことはなく、取り掛かってもすぐに投げ出し、あっけなく諦めムードに。

どうすれば取り組む姿勢が変わってくれるのだろうか?
4月には就学を控えていることも視野に入れ、先生たちはこの課題に取り組み始めます。

そこでお友達との学習課題は動的なアプローチをたくさん取り入れることにしました。
例えば明瞭化を図るための「暗唱」では、後追い読みを行って、発語した単語の明瞭さを自分自身で評価しやすく工夫。

発音が不明瞭については、口の開け締めの練習を行ったり、「ワッハッハ!」と声を出すことで充実感を味わいながら改善を狙います。
そして当時お友達の中で区別が難しかった名詞や動詞を学び、動詞については、意味する動作に言葉を結びつけて習得を目指しました。
次いで、絵カードを使いながらお友達と短文を作り、これもまた動作に繋げて深い理解を促していきました。

片付けの習得には、入室してからの荷物整理・洋服たたみをルーティーンとして設定し、毎回必ず行うべきものだという意識と習慣づけを目指します。
なかなか取りかかれず集中が続かない学習課題。
これにも自分で動かすというアクションを取り入れ、ブロック工作が完了するまでを1つの課題として捉え、だんだんブロックの数を増やし、少しずつ作業する時間が伸びていくことで、掛けた時間分の達成感を感じる喜びを促していきました。

やがて通い始めて3ヶ月が経ち、いよいよ入学までカウントダウンという時期になった頃。
お友達は笑顔でご挨拶しながら入室し、指示がなくても自主的にテキパキと靴やカバンをきちんと丁寧に片付けて着座できるようになりました。

ソワソワもウロウロもせず、先生の指示を待って綺麗に座っています。
着座姿勢が続くようになったため「ひらがな」もとても丁寧に書けるようになりました。
数の認知もかなり上がってきて、増える、減るという増減と数字の認識も理解できています。
動詞の理解ができていて、指示に従って動くことも迷わず自然に行動できるようになりました。
わからないことは質問できるようになり、課題に集中出来る時間が伸びたそうです。

堂々と、そして元気に笑顔で入学式に参列したお友達。
保護者様も数の概念の理解や集中力がついたことから学校の授業も楽しく学べているようで、とても安心されていると伺っています。

わずか数ヶ月という短期間で諦めて課題を投げ出していたお友達に最後まで頑張れる力が身につきました。
今COMPASSではさらに継続した指導で、より深く考えて課題に向き合い、解決する力を目指すこと、集中力の持続など、ステップアップした目標を目指していきます。
個別だけではなく、これからは小グループでの関わりから学びとる様々な感情やコミュニケーションを通して、時間の認識と時間を管理する力、社会性や自分の感情のコントロール、相手の想いを汲み取る力を育てていきたいと思います。

COMPASS. OLIVE
所在地:〒761-8056
    香川県高松市上天神町845-8番
連絡先:087-814-5738

(施設名をクリックして頂くと施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。

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