COMPASS樟葉  生き生きとした素晴らしい瞬間へ向けて

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS樟葉のお友達が通い始めて1年半が経とうとしています。
保護者様がCOMPASSに託されたのは「発語」「知的能力の向上」「自制」「身辺自立」など、気がかりなことを総合的に育ててほしいと言う願いでした。

お正月が明けてすぐから始まったお友達の療育。
COMPASSの個別支援計画にまず掲げたのはお友達がCOMPASSに馴染んで楽しく過ごすことができることでした。
そして、特に発語を第一目標にした上で、総合的な成長を促していくことに。

当時は年中さんのお友達、可愛らしい笑顔に先生達はたちまち魅了されます。
お友達は1音ずつの発声が難しく、音は不明瞭、かつ語彙が少ないようでした。
排泄はトイレではなく全ておむつ。
食事では食べこぼしが多く、服や床が散らかしてしまい、上手く食べられないので手掴みで食べてしまうことも度々あったそうです。
時折情緒が不安定になり、涙を見せたり、周りが気になって集中が逸れることもありました。

食べこぼしや発音の不明瞭さは口輪筋の訓練、正しい発音を捉える練習、それを模倣する練習で改善を期待します。
50音の発声練習をする際「あ・あ」「い・い」のように母音を重ねて発声練習すると、1音で発声するように綺麗な発音が出せたので、継続してこのトレーニングを取り入れます。
「お」が「と」に聞こえがちでしたが、お手本の唇の動きをまずお友達にしっかり見てもらい、見た通りに模倣を促していくと、少しずつ明瞭に。

学習課題は特に集中が続かず、また眠くなってくると興奮して泣いたり、不機嫌になってしまうお友達。
そこで気分転換にお友達が好きな絵本や型はめブロックを取り入れて、集中が戻るよう工夫しました。
食事はその都度先生が付き添い、優しい声掛けを続けていくと、段々手で食べる回数が減って来たそうです。
ほとんど食べこぼさなかった日には「上手に食べたね!!」と大仰に褒め、お友達もご機嫌です。
その継続と発声練習との相乗効果で食事の動作は少しずつ改善していきました。

冬から春を経て、暑くなりそうな予感のする夏の走りになると、その変化は明らかになってきます。
発語の明瞭化が進化を見せ母音だけでなく「なな(数字の7)」や「もも」など同音の繰り返し言葉については、綺麗に発音出来るようになり、それはとてもゆっくりな口調ではありますが「おはよう」や「よろしくおねがいします。」なども言えるようになりました。

当時発語が少なく、家では上手にできないと悩んでおられた保護者様。
そこで、COMPASSでは保護者様がお友達に配慮して代弁してあげることをスッパリ止め、お友達自信の言葉を待つようにと助言をしたそうです。
時間をかけて丁寧に培っていったお友達の言葉の成長は、情緒の成長も見られ、家で泣くことやわがままも減ってきたそうです。

今ではおむつを卒業して、1人でトイレに入れるようになりました。
情緒が安定してきて、眠いときでもイライラしたり泣いたりする様子が見られなくなりました。

この春小学生になったお友達。
魅力的な笑顔はそのままで、その眼には自信に満ちた瞳の輝きを宿しています。
発音の明瞭化で話すことへのバイアスが外れ、今お友達は自分から喋りたい気持ちでいっぱいのようです。

色々なことに意欲を見せるようになってきたお友達は、まさにこれからが伸び盛り。
COMPASSでも更に語彙と表現力を獲得し、会話や、仲間との交流が楽しめるよう、学力と生活力の向上を目指します。
もっと輝いて、もっと生き生きとした素晴らしい瞬間へ、歩みを止めずゴールを目指します。

COMPASS発達支援センター樟葉
所在地:〒573-1116
    大阪府枚方市船橋本町2-9-2 ペブルコート樟葉102号 
連絡先:072-808-6358

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

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