COMPASS古賀  想いを伝えるために

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS古賀のお友達は4歳。
昨年12月からCOMPASSに通い始めました。

保護者様によれば、自由勝手に振る舞うお友達は、他のお友達と仲良く関われないと言います。
言葉が出ず、気持ちが伝わりにくいのでお友達同士の交流が難しく、気に入らないことがあると叩いてしまうのだそうです。
保護者様は、お友達が言葉を得て、誰とでも仲良くできるようにと望んでおられました。

願いを受けて考えられた個別支援計画に記載されたのは、語彙力を増やし言葉でのコミュニケーションを図れるようになり、お友達同士の関わりを学ぶことが目標として記されました。

こうして通うようになったお友達ですが、どうやら元気があり余っているようでした。
着座が続かず、不意に離席してしまうことが多かったそうです。
余暇の時間の交流でも、言葉で伝える術がないので、相手のお友達が心を開いていても気にも留めず、いきなりおもちゃを奪ったり、乱暴な行動をしてしまう様子も見られました。

まず取り組んだのは「落ち着いて感じたり考える」ための着座の練習からでした。
動いている時には、じっくり考えたり、深く理解したり、意識的に行動することはとても難しいものです。
座って課題に取り組む姿勢を目指して、お友達が興味のある療育に取り組んでいきます。
選択した課題はプットイン、絵カード、色板、洗濯バサミの付け外しなど手先を動かす細密運動やCOMPASSのプリント、そして発声練習と着座練習です。

それでも自由に振る舞うことに慣れているお友達は、近づきたいのに上手に関われないことに苛立ち、度々他害行動に走ります。
先生はお友達のもどかしさ、伝えられない苦しさが良く分かると言います。
しかし思うままに振る舞うことを続けては、絶対にいい結果をもたらすことはありません。
そんなとき先生はお友達を呼び、静かに毅然と優しい言葉で「それはいけないことだ」と伝えます。

叱られただけでは分からない『どう関わればいいのか?』について、先生はお手本となる行動を見せながら解決方法を具体的に示し、それは言葉で伝える方法を学ぶ学習機会にもなりました。
お友達と先生のそんな会話は、何度も何度も、何ヶ月にもわたって見かける風景となりました。
やがて、いつからかイライラした行動の結果、手を上げる前に踏みとどまる様子が見られるようになっていきます。

通所開始から半年ほど過ぎました。
5分と座れなかったお友達は30分ほど着座姿勢のキープができるようになりました。
座れるようになってからは言葉の習得への集中が増し、口にできる言葉が増え、トラブルのないお友達同士の関わりも増えてきました。

お友達は今45分間の着座姿勢のキープを目指して頑張っています。
言葉も単語だけでなく一語文から二語文へと表現を広げ、思うように言いたいこと、伝えたい想いを言葉で表現できるように課題に取り組んでいます。
今後は集団活動を通して、人と人との間にこそ育つ感性の芽生えを育て、来るべく就学を視野に入れ、より深く取り組んでいきます。

COMPASS発達支援センター古賀
所在地:〒811-3104
    福岡県古賀市花鶴丘1丁目7番5号一丁目ビル1F103号
連絡先:092-410-2348

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

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