COMPASS丸亀Link  素敵な社会人になれるように

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS丸亀Linkに3年半通うお友達、春には高校1年性になりました。
当時保護者様は言葉のキャッチボールができないこと、自分から人に思いを伝えられないことを心配しておられました。
言葉の力を得て、お友達の輪を広げて豊かな人生を送って欲しいと願っておられました。

願いを受けて作成された個別支援計画の目指すものは集団の中で楽しく穏やかに過ごすこと、会話のキャッチボールを増やし、コミュニケーションの輪を広げることが設定され、社会に向けた活動(お金の計算、買い物練習等)を徐々に取り入れていくというものになりました。

とても素直なお友達、初めから指示にも素直に従ってくれました。
ただ内容が理解できていなくても全てに「はい」と返事をしてしまう傾向があり、本当はどう思っているのか、本音や感じていることが読み取りづらいこともあったそうです。

お友達と積極的に頑張った課題は、音読、なぞり書き、文の読みとり、日記などの学習課題と並行して、人と人との間で育つ感性を目指して、グループワークではコミュニケーションが取りやすくなるように言葉の選び方、伝え方を学びます。
社会に旅立つ日を視野に入れて、衣服の整理整頓や具体物を使用して身だしなみを整える練習を行いました。
またお買い物学習では簡単なお金のやり取りや計算を行い、おつりの計算も行います。

身体に触られるのが苦手なお友達は、少し触れてしまっても「体に触らないで下さい!」と、きつい言葉で表してしまいます。
先生は、相手がわざと触れたわけではないことや、その伝え方では相手が傷つくとその都度話し、「私は体に触られるのが苦手です」と優しい言い方で相手に伝える練習に取り組みました。

利用開始から3年経った頃から我慢強く取り組んできたことが少しずつお友達自身の力となってきた様子が窺えるようになりました。
「難しいです」「疲れました」「頑張りました」等、その場面に応じた思いを表す言葉での会話が自発的にできるようになりました。
真面目なお友達は、出された課題はいつも一生懸命取り組み、きちんとこなしてきました。
根気強く最後まで頑張れるお友達は、自分の日課を把握して時間を意識して日常生活を送れています。

お友達は積極的に自分から話しかけたりするタイプではありませんが、楽しく交流しながら活動ができています。
まだまだ勉強の後の過ごし方はひとりで過ごすことが多いものの、仲間の様子を眺めたり、会話が必要な貸し借りの場面などでは自分から話しかける様子も見せています。

何にでもとりあえず「はい」と答えるばかりだったお友達ですが、今ではこちらが聞いた事に対して、的確に答える事が出来るようになっています。
表情からは感情が読み取りにくいところは残しますが、日記に書いた楽しかった出来事を笑顔で話してくれるようになりました。

春からは高校生となり、お友達の社会への旅立ちが射程距離に入ってきました。
今後はより良い日常動作やお金のやりとり、社会人として必要になってくる身だしなみや振る舞い、マナーを身につけ素敵な社会人になれるように、より具体的な場面を設定した実践学習の経験を積み上げていきます。

COMPASS発達支援センター丸亀Link
所在地:〒763-0072
香川県丸亀市山北町465-1
連絡先:0877-43-7328

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)

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