中讃地区COMPASS児童発達支援センター 地震想定の避難訓練

水曜日のCOMPASSです。
民間初となる香川県の中讃地区COMPASS児童発達支援センター、ここでも地震想定の避難訓練が行われました。

今回参加したのは、お友達が8名に対して職員も8名です。
大地震の経験はお友達はもちろん殆どの職員も経験はありません。

写真はイメージです

東日本大地震から10年。
巨大地震が起きた場合、震源を推定して震度を予想する手法だけでは、震源から離れた地域の震度予想が難しいようです。
あの東日本大震災では、関東での震度5強以上もの大きな揺れを観測したものの、速報は流れませんでした。
過去には同時に発生した複数地震を一つの地震と認識してしまい、震度を過大予測した誤報もありました。
現在において、いつやってくるのか正確な地震を予測した警報は、未だ精度が高いとは言えません。

いきなり大きな揺れが来た!と想定した今回の訓練。
まずスマホから警報音が響きました。
事前に学習していたお友達は、職員の誘導の元、一斉に机の下に潜りました。
地震の大きさを表す単位のマグニチュード、その数字が大きくなるほど「強く揺れる時間」は長くなると言われていますが、それは滅んど瞬間的なもので、数秒から数十秒で一旦収まります。
今備えるべき南海トラフ大地震は30秒程度だろうと予測されているそうです。

室内にいるときに地震が起こった場合にそのまま屋内に留まった方がいい場合と、外に避難する方が安全な場合があります。
どちらが安全か、それは建物の築年数を目安に判断できるそうです。
1981年(昭和56年)に建築基準法が見直され新しい耐震基準が作られました。
概ね築30年以内の建物の中にいる場合は、倒壊の恐れは少ないとされています。
ただし数十秒の揺れでも日常では考えられないことが起きるため、室内では家具や窓のない部屋、支柱が多いトイレに逃げ込むのが安全だとされていますが、ドアの歪みで閉じ込められる可能性を考えてドアは開けっぱなしにするように推奨されています。

さて今回は、運命の数十秒が過ぎたという想定で、手早く防災頭巾と防災ヘルメットを装着し、室外へ避難。
屋外では人数やケガの有無を確認し、少し振り返って反省点をお友達に伝えて訓練は終了しました。

今回の気づきは沢山ありました。
机の下に潜ることが難しいお友達がいたり、パニックになるお友達がいたり、外に出ることを嫌がるお友達など様々で、今回はマンツーマンで対応できる職員数でしたが、一斉避難の難しさを感じたそうです。
すぐに取り出せるように、防災頭巾やヘルメットの保管場所の検討の必要性も感じたと言います。

また屋外へ一次避難した後どうすればいいのだろうか?という問題も浮き彫りになりました。
またセンターへ戻るのか、行政の指定した二次避難するのか等を判断しなければなりません。
どんな時にはどう行動するのが一番正しいのかをあらかじめ想定してマニュアル化する必要もあります。

何より大切なかけがえのないお友達の命を守ること、安全確保だけでなく、職員が落ち着いて行動することの大切さ、難しさを肌で感じた経験となりました。
そのために今できる最高の対策は、より安全に、より的確に、迅速に避難行動が取れるよう訓練を繰り返していくことです。
全国のCOMPASSでは、さらに高いレベルの避難行動が取れるよう避難訓練・討議を継続していきます。

中讃地区 COMPASS児童発達支援センター
所在地:〒763-008
    香川県丸亀市土器町東4丁目780
連絡先:0877-24-5328

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

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