COMPASS岡山 指先から全身、そして未来へ

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS岡山のお友達は、児童発達のふれんずから通い始め、小学生から岡山に移ってきました。
とても人懐こいのですが、反面、人との距離感が難しく、すれ違う誰にでも触れようとするお友達です。
岡山に移ってきた時にはまだ排泄の自立、自分の身の回りの生活動作ができませんでした。

お友達が学ぶべきこと、身につけるべきことは沢山あります。
そこで定められた短期的・長期的な個別支援計画は「お友達が自分でできることを増やす」ことから始まり、「手指の巧緻性を高めること。」「認知力の向上を目指すこと」「二語文の習得。」「読める言葉の意味を理解すること。」「数の学習と認知」「他者と関わり、ルールやマナーを守ることができるようになること。」を目指すというものになりました。

こうして始まったお友達の岡山での日々ですが、もともと隣接したふれんずに通っていたので、すぐに環境には馴染んでくれたようでした。
近くを通る人や、先生の持ち物、次に使う教材など何でも手が届くものに触れようとするので、その度にやめるように言わなければいけません。

目についたものに触れたくなると、そのことに意識が向いて気を取られ、集中が途切れてしまいます。
そこでまずは、お友達が手を伸ばして届く場所には今取り組む教材だけを置くようにして、他は手の届かない場所に置き、集中を欠く要素のあるものは排除して、お友達が集中して力を発揮できるように配慮しました。

未完成な生活動作は、COMPASSで過ごす時間全てが学びの場です。
挨拶、片付け、トイレでの排泄、手洗い、うがい、靴を脱ぎ、靴を履く、皆と一緒に笑顔で過ごす・・・
そしてそれば毎日の課題として、いつの間にかお友達の当たり前の日常になるとイメージしながら関わっていきます。

その結果、1年経過した頃にはトイレ利用が自分だけでできるようになっていったと言います。
学校から帰ってくるときは紙パンツだったり、布パンツだったりと状況によって変わりますが、失敗することはもうありません。

基本の挨拶ですが、最初は「おかえり!」というと、お友達も『おかえり…』と、オウム返しが返ってくるだけでした。
以前はそこで挨拶はおしまいでしたが、今では一旦オウム返し、でも直ぐ後に『ただいま!』と応えられるようになりました。
日常生活の動作と同じくらい頑張ったのが、繰り返し繰り返し練習した「ひらがな」の読み書きです。
1年半が経った頃には、お友達は自分の名前を書くことができるようになっていました。

静かにすべきとき、はしゃいでいいとき、遊びでもルールを守らなくてはいけないこと、知って、学んで、身に付けた色々なルールのこと。
努力で自分のものになったCOMPASSのルールですが、他のお友達がいけないことをしているのを見ると、驚くことにルールを守らない他のお友達に身振り手振りで注意をする姿も見せているのだそうです。

お友達はまさに成長の只中にいます。
まだ少しぎこちなさを残す手指の巧緻性をさらに高め、指先から全身へ、そして未来へと繋がるように導きます。
まずはご挨拶の一連のやりとりをきちんと行うところから、そして語彙の理解を深め、二語文へと自由な言葉への歩みを進めていきます。

COMPASS発達支援センター岡山
所在地:〒700-0921
    岡山市北区東古松3丁目4番14号
連絡先:086-226-3388

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

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