COMPASS丸亀 乗り越えられる力を育てて・・・

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS丸亀に通うお友達は小学校3年生の夏を迎えています。
お友達がCOMPASSに通い始めたのはちょうど2年前、お友達が1年生になった6月でした。
保護者様によれば、お友達は気持ちの切り替えも改善を希望しておられました。
そして片付けるのが苦手なこと、学習も気が散りやすいので、集中できるようになって欲しいのだと話しておられたそうです。

個別支援計画は集中力やコミュニケーション能力を高め、スムーズな切り替えができるようになることや、目標を決めて最後まで学習に取り組むことを目標に掲げ、お友達との取り組みがスタートしました。
小学生のお友達、着座はスムーズにでき、指示には素直に従ってくれました。
ところが学習終わりに自分が使った教材や文房具、COMPASSの教具などを全然片付けようとせず、出したら出しっぱなしでした。
座れるものの、全く集中できない課題がありました。
それは計算問題で、実際にやる気さえ萎えてしまうほど苦手意識がとても強く、プリントを見るだけで机に突っ伏してしまいます。
「できない」から「やりたくない」という、自分で決めつけてしまったバイアスをどう取り除いていくか・・・
たくさんの選択肢からCOMPASSではこのバイアスを外すことに取り組み始めました。

まず、お友達がストレスを感じないで取り組めそうなCOMPASSのプリントを課題として採択します。
プリントのEは1ページに数問しか設問がなく、内容も大変易しいものです。
学習課題の時にはすごいねと声掛けをしながら見守り、1ページ終えると大いに褒めていきました。
その過程で分かったのは、お友達は計算が全て苦手ではなく掛け算は「ちょっと好き」だということ。
そこで、掛け算をまず導入の最初に入れて流れを作ることを心がけたと言います。
月日の経過で、COMPASSのプリントから少しずつ学校に準拠したものになります。
特に苦手な算数のプリントを始める前には「最後まで計算問題を頑張る」と約束を紙に書いてから取り組むという工夫もしたそうです。

学習課題の終わりには、これもまたお友達の苦手な片付けが待っています。
最初は見守り、ある程度自主性を期待しますが、やはり一向に片付けそうもないときには「片付けましょう。」と声をかけます。
「今片付けようと思ったのにぃー!!」分かっているのにできないことを反省するより、言われたことそのものに反発する、そんな経験は誰にでもあると思います。
お友達も同様に声かけには反発する様子が見られましたが絶対に習慣化し、定着していかなければいけません。
毎回必ず片付けの場面はあり、お友達が自分から進んで片付けられたときには、少し大仰なくらい大いに褒めるように努めたそうです。

学習課題の工夫、生活習慣の定着への工夫、さまざまなアプローチを続けて1年が過ぎた頃・・・
定着するまで繰り返すCOMPASSの取り組みが功を奏し、片付けではまだ時折忘れてしまうこともありますが、進んで片付ける行動がお友達の「当たり前」になってきました。
あれほど苦手意識の高かった計算問題のプリントも以前より嫌がらなくなり、机に突っ伏したりせず、素直に学習に取り組めるようになってきました。

心のバイアスは、時間をかけ、心を込めて北風と太陽の童話のように自分から思いコートを脱いでいかなければ継続も定着もしません。
時折まだ忘れてしまうことがあって「片付けましょう。」と声をかけると「あっ」と気づいて「はい」と素直に返事が返ってくるのだそうです。
お友達は成長することを自分で選択し、受け入れ歩き始めたようです。

お友達の学習は続きます。
計算では繰り上がり・下がりのある計算の挑戦が始まりました。
数の概念をより深く理解し、できれば計算・算数を苦手じゃない気持ちに変換できたらと思います。
大の苦手から最後まで頑張れるようになり、頑張りから好きになり、好きから得意になって、例えそれが何であっても乗り越えられる力を育てて行きたいと願ってCOMPASSの日々の取り組みは続きます。

COMPASS発達支援センター丸亀
所在地:〒763-0082
    香川県丸亀市土器町東2丁目75-1
連絡先:0877-85-3428

(施設名をクリックして頂くと、施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

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