COMPASS宿毛 楽しい場所だからこそ

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS宿毛のお友達、通い始めて3ヶ月が経ったところです。
保護者様によればまだ年少々のお友達、言葉によるコミュニケーションが難しく、発語と語彙の獲得を強く願っておられました。
手先・指先にもぎこちなさがあり、反射も緩く、生活動作も未熟、お友達同士関われず、約束事を守ることへの理解も十分ではありませんでした。

個別支援計画では「話せる言葉を増やすこと」「指先の力をつけ出来ることを増やすこと「お友達や職員と楽しく体を動かすこと」「関わりの中で色々なルールを知ること」などの活動を通して、お友達同士や先生との遊びや運動を通して声かけへの反応を誘い、コミュニケーションに繋げるという計画が立案されました。

お友達の活動として、運動では「リズム遊び」「手遊び」巧緻性向上を目指した指先の運動として「クリップ」「ボール落とし」「ペグさし」そして言葉の習得のための発声練習として「絵カード」「COMPASSのプリント」「絵本の読み聞かせ」、そして体の発達を助ける機能訓練には「ボールパス」「だるまさんがころんだ」を選択し、楽しい学びを演出しました。

とはいえ、まだ2歳です。
COMPASSは母子分離での療育活動が行われますが、お友達は送ってこられた保護者様と別れるのが辛くて辛くて・・・
保護者様が立ち去った後もずっと泣いていたのだそうです。

先生たちはお友達が泣き止んで落ち着くまで様子を見ながら、ゆっくりと関わっていきます。
まずひとりの先生が選任されて対応しますが、今度はようやく馴染んだその担当の先生から離れることができず、離れると泣き、他の先生や周りのお友達が近づいてきても泣き続けます。
少しずつ変化を受け入れられるように担当を交代するように工夫し、色々な先生やお友達と関わる機会を創出しました。

まだCOMPASSを全面的に受け入れられないでいるお友達に「ここは楽しいところ」だと思ってもらえるように、まずは機能訓練で先生や他のお友達とボールの受け渡しをしたり、集団での運動に参加してみます。
ボールの受け渡しは楽しくて、声を立てて笑うようになったお友達。
他のお友達と遊ぶことも楽しいものだと感じてくれたようで、誘いにはノリノリで参加できるようになりました。

最近ではCOMPASSに来ることも、顔馴染みになった同年代のお友達と一緒に活動することも、玄関先で保護者様とバイバイしなければCOMPASSで遊べないこともわかってきて、泣いたり抵抗したりする姿は見られなくなってきました。
背筋を伸ばした着座姿勢は長続きしませんが、何とか座ってカードを楽しく復唱する姿も見られ、次第に語彙力が上がってきています。
カードでの発声練習や、身の回りのもの、行動など、細かく言葉を伝えることで色々な言葉を覚え、自分から覚えた言葉を発することもだいぶ増えてきたと言います。

保護者様からも「利用を始めてから言葉や動作を模倣するようになりました。」と嬉しいご報告があり「表出する単語が多くなり、少しづつはっきりしてきたこと、両手で行う動作が増えたこと、追いかけっこができ始めたこと」などがとても嬉しいと話されていました。

7月で3ヶ月が経過し、見慣れない場所のCOMPASS、見知らぬお友達への拒否感は薄れ、機能訓練などの機会にたくさんのお友達と関わることで不安な瞳で顔見知りを探すことなく一緒にいられるようになってきました。
まだ大きいお友達を少し怖がる様子があること、遊びに誘うなどの自発的な行動が見られないことが現在の課題ですが、積極性に関しては、順調に伸びてきている語彙数を活かした言葉のやりとりができるようになってくるといずれ解消していくと思われます。

今後はレベルを上げて会話の力を伸ばし、周りのお友達へ自分の思いや要求が言葉で伝えられるように、豊かな表現を目指していきます。
抵抗のなくなった周囲との関わりで、挨拶や日常動作の実践力を身につけられるよう導いていきます。

COMPASS発達支援センター宿毛
所在地:〒788-0000
    高知県宿毛市宿毛5380-1
連絡先:0880-63-1738

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

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