COMPASS本部教室 優しい振る舞い、楽しく交流へ

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS本部教室のお友達、通い始めて4年が過ぎました。
お友達同士のコミュニケーションを通して「善悪の判断」ができるようになって欲しいんですとご相談しておられたそうです。
また集団生活の中で、年齢に応じた行動や理解が出来るように成長してほしいとも希望しておられました。

保護者様の願いを受けてCOMPASSが立案した個別支援計画は「年齢に応じた意思疎通ができること、協調性や社会性を樹立していくこと。」を基本目標に据えたものでした。

自分ひとりなら気にしなくていいこともありますが、集団では同じことが許されないこともあります。
その多くは年齢が上がると自然に暗黙のルールを読み解き、人に迷惑をかけないことなどがわかってくるものです。
お友達の場合は素直で快活な性格が裏目になり、どの場面でも自分の気持ちを優先した行動をとってしまいがちで、ひとり目立ってしまいます。
そこでCOMPASSでは場面場面の物事の善悪の判断を正しくできるよう、お友達同士の関わりでは、一方的にお友達ペースの振る舞いにならないよう、まず、先生とのコミュニケーションを重ねていくことにします。

利用開始したばかりの頃、年少さんのお友達は指示に従うことなく我を通し、譲りませんでした。
座ることもおぼつかず、好きな事には集中するものの、気にいらない事があると「先生、嫌い!」「お友達と遊ばない!」と、その場から逃げ出し、個室に閉じこもってクールダウン出来るまでなかなか出てこないということが、多々ありました。
そう反発する様子に反して、記憶力はかなり高いという側面があり、物知りで昆虫や深海魚、恐竜など大好きなことの話題には目を輝かせて一生懸命お話を聞かせてくれるところもありました。

そんな好きなものはとことん追求したいらしく、没頭しているときは周囲の変化や様子に気付きません。
先生は興味が途切れるタイミングを図ったり、視界に入りやすい場所にものを動かすなど配慮が必要だったといいます。
その都度、物事の善悪を伝えていきました。

素直に先生の指示を聞き入れてくれる日もあれば、頑固佐賀顔を出し課題が進まない日もあり、その時々に出来ていたことが出来なかったり、分かっていても気持ちが乗らずに行動に繋がらなかったりとお友達の行動は日々同じではありませんでした。
その度に先生はなだめたり、静かに見守ったり、しっかり注意したりお友達が正しい行動を取れるように促しを続けました。

その次の年、お友達が1年過ぎた頃には、ようやく安定した様子が見られるようになってきました。
着座も少しずつ出来るようになり、学習も集中して長い時間頑張る事が出来るようになりました。
ひらがなの書き取りや計算力も著しく伸びています。
また遊びの中で善悪を伝え続けた成果でお友達とのトラブルも減少してきました。

年長さんになった今、頑固だった性格は穏やかになり、優しい交流ができるようになってきました。
お友達同士の関わりもスムーズになり、人の気持ちを考えたり、優しい言葉を交わす姿を見せています。
気持ちのコントロールがかなり出来るようになり、集中力もつき、総合的な成長を伺わせるようになりました。

来春、お友達は小学校へ就学します。
年長さんになったお友達、もうすぐ小学生という自覚のためか、年下のお友達にも優しく話しかけたり、お世話する姿も見せるようになりました。
個別指導では学力向上を目指しながらたくさんの「できた!」を経験し、お友達の自信となってくれるように。
また集団活動を通してたくさんの人と関わり、楽しく交流ができるようにと願い、継続した支援を続けていきます。

COMPASS発達支援センター本部
所在地:〒800-0251
    北九州市小倉南区葛原1-2-35
連絡先:093-475-0449 

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