COMPASS神崎 投げる手から握手する手へ

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS神崎に年長さんに上がった今年の春から通い始めたお友達の成長をお知らせします。
元気すぎるお友達の行動に保護者様は手を焼いておられたようです。
例えば、自分の思い通りにならないと叫び始め、玩具や近くにあるモノを投げるのだとか。
勝ち負けへのこだわりが強く、負けると感情を抑えられずにモノに当たったり、大泣きするか大暴れ。
保護者様は「相手の気持ちを考えた行動が出来、お友達同士で仲良く穏やかに過ごせるように。」と願っておられました。

負けず嫌いのお友達。
利用当初は、ゲームでも何でも「勝ちたい」という思いが強く、勝手にルールを変えてしまうことがありました。
負けると物に八つ当たり!
手近なものを投げたり、大泣きしたりと大暴れで怒りと悔しさを訴えます。
何がなんでも自分の感情が優先で、相手の意見を無視して自分ルールを通そうとするためにお友達同士の対話も難しいようでした。

個別支援計画には「感情のコントロール力を身につけ、伝え方、関わり方を習得していく。」という目標が記載されていました。
そこで着座して落ち着いて取り組むことを学びながら、並行してお友達同士の交流で人との関わりを学び、コミュニケーション能力の向上や善悪の判断を習得できるように導きます。
お友達同士でおもちゃの貸し借りや共有の体験、また数人のお友達と一緒にルールや勝ち負けのある遊び、例えばトランプ、ジェンガ、椅子取りゲーム等に誘って「仲良く遊ぶと楽しいのだ」ということを体験していけるように促しました。

語彙力が十分でないことや会話の経験が浅いことで上手に表現出来ない気持ちを受け止め、どう伝えたらいいのかという言葉や伝え方を教えながら関わりを進めていきました。
誤った行動をしたとき、何がいけなかったのか、それを相手はどう感じるだろうかと一緒に考えます。
された方のお友達は悲しいと思っただろうことや、されたら嫌だよねと気づきを与える話をし、感情の整理に導きどうすればいいのかお友達が感じられるように気づきの機会を作ります。

なぜルールがあるのか、ルールを守ってこそ遊びは楽しいということを教えながら、自分だけではなく他の人も同じように尊重することが実はお互いが心地よく楽しいということを気づくように導きました。
何度も何度も話す機会を作り、お友達が納得できるように、ゲームを始める前に「皆で一緒に楽しむためのお約束」を確認し合うようにしました。

やがて季節が眩しい夏の日差しを連れてきた頃、お友達同士、笑顔で遊ぶ姿が見られるようになってきました。
人と一緒に行動することの面白さがわかってきたのか、周りのお友達との活動を「もう一回やりたい!」と楽しんでいます。
もっとも負けると悔しそうな表情をするものの、泣き叫んだり暴れたりすることもなくなり、素直に事実を受け入れられるようになってきました。

また、少しずつ自分の気持ちを言葉で伝えようとする姿も見せているのだそうです。
先生と話をする中で、相手のこともよく考えられるようになり、悪かったことを素直に謝ることができるようになりました。

もっと楽しく関われるように、怒りにすぐ反応する傾向を一旦考えてから行動に移すように、モノを投げつけていた手を優しい握手ができるように変え、対話と関わりを継続し、自分自身で考えて正しい行動が選択できるようにと導いていきます。
次の春就学するときにたくさんのお友達に囲まれて笑顔のお友達を心で想いながら支援を続けていきます。

COMPASS発達支援センター神崎
所在地:〒791-8034
           佐賀県神埼市神埼町田道ヶ里1803-2
           栄城神埼ビル2F
連絡先:0952-37-7838

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

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