COMPASS天籟寺 なんでもイヤイヤから・・・

金曜日のCOMPASSです。
今年の夏、オープンしたての天籟寺に系列の事業所から移ってきた4歳のお友達。
保護者様のお困りごとは「外では出来ることを自宅では甘えて泣いて自分でやろうとしない。」と言うことでした。
強く求めると、やりたくない時には癇癪を起こしてしまうのだとか。
自分でできることはどこでも自分で行えるようになること、行動を切り替えられるようになることなど、情緒面の成長を保護者様は願っておられました。

初めて天籟寺に通ってきた日、快活な印象だったお友達ですが、意外と人見知りや場所見知りがあり、恥ずかしがっておしゃべりが聞こえません。
周りに人が多いと寡黙になり、先生や知っているお友達とだけ自分から話しかけていたそうです。

切り替えの大切さを教える活動には、いつもの学習課題を通して試みます。
「最初はこれ、次はこれ、ここまでできたら遊べるよ。」と言うタイムスケジュールを最初に伝え、お友達が理解・納得してから取り組みます。
時間には限りがあるので、集中して次々進むと、余裕を持ってスケジュールをこなせるはずですが、集中が途切れて離席もありました。
その都度好む歌や、スキップで席まで誘導したり、スタートのタイマーを押す役割を与えて着席するよう促したり。

着席できると「〇〇で遊ぼう!」など、お友達の大好きな遊びの課題を挟み、着座できたら「こんなに楽しいことがあるんだ」と感じられる場面を作りました。
言葉の不明瞭さも残すお友達、言葉が出ないときは押しつけだと感じないように「もういいかい、まだだよ・鬼はそと、福はうち」など、いつもは遊びの中で繰り返し使う言葉を使って発信を促していきました。

自己主張が強く、集団行動に馴染もうとしないお友達。
先生の指示にはイヤイヤ期の名残りなのか、何でも「イヤ」なのだそうです。
しかし実際に本心はそうでもないようで、取り組みやすいような声掛けで行動に移すことができているようです。
お友達には納得できる行動理由が欲しいお友達、そこでぬいぐるみを使ってモデリングを示し、スムーズな行動を促すことも取り入れました。

今年8月から開所した天籟寺に移り、9月になる直前に頑ななイヤイヤが治まり、スムーズな流れに乗ってきたように見えます。
なんでも「イヤ」と言う状況から、徐々に先生の指示が通るようになり、自分から近寄っていくことが増えてきました。
場面の切り替えが少しずつ出来るようになり、座る時間には抵抗せず着席し、集団活動は嫌がらずに参加できるようになり、興味、好奇心が芽生え、誰かがやっていたり、できなかったことにも挑戦してみようと好奇心を寄せ始めているそうです。

オンとオフの活動の区別ができるようになった頃、行動の善悪が分かるようになってきました。
それまでは単語だけだったものが、意味のある言葉を発せられるようになり、おしゃべりでは時々単語だけでなく助詞、接続詞を使うことも増えてきています。

次の春には年長さんになり、就学への準備が始まります。
集団で活動する場面が増えていくこともあり、尚一層ルールへの理解や危険なことへの認知の精度の向上が必要になります。
引き続き場面の切り替えがさらにスムーズになるように、年齢に応じた気持ちの伝え方、表現の仕方を学びおしゃべりが楽しめるようになり、言葉で想いを伝えることが出来るよう、語彙の獲得と会話の技術の向上を目指していきます。

COMPASS発達支援センター天籟寺
所在地:〒804-0064
    福岡県北九州市戸畑区沖台1-7-1
    サンハイツ天籟寺1F
連絡先:093-616-6738

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

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