COMPASS中津Sweet 学び、理解し、受け入れる

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS中津Sweetに昨年の5月から通い始めたお友達。
保護者様は当時年長さんのお友達がこだわりが強く、身辺自立が完成されていないこと、ルールが守れず、気持ちを押し通すためにお友達と仲良くできず、手が出たり噛み付いたりしてしまうことが心配だと話しておられました。
1年後には就学も控えているお友達の成長を強く願われていました。

「自発的に言葉や行動を伴って、他者と楽しく関わるように」「集団でのルールを学ぶ」ことが主軸に置かれた個別支援計画。
お友達のために選択されたのは「絵カード」「マナーカード」などを楽しみながら意味を考えてマスターできるものが採用されました。

利用当初のお友達、COMPASSに着いても落ち着きがなく、着座が出来ません。
先生が何か伝えようとしても話を聞く様子はありませんでした。
そして、トイレを促しても行かず、オムツを使用していました。

座ったと思ったらすぐに離席し続けるお友達。
そうして先生は離席するたびに繰り返し声掛けを行います。
トイレも習慣化することをまずは目指し、時間を決めてトイレの声掛けを行いました。

集団活動でのこと。
人との関わりが難しく、集団活動ではルールが守れず、手が出ることもあり、自分勝手な行動が目立ちました。
ルールを守るのは相手のためでもあるが、実は自分のためだと言うことをわかってもらいたい。
そう考えて先生は「マナーカード」を見せながら、お友達が腑に落ちるように、わかりやすい言葉で「ルールを守ると皆で気持ちよく過ごせる」ことを説明していきました。

自分の人生にこれまで無かったルールを知り、理解して、腑に落ちて納得する、そして自分のものになり、行動になるまでの過程は、たっぷり時間がかかるものです。
お友達が新しい学びを受け入れ、その変化の兆しが見られたのは7ヶ月ほど経った秋の終わりくらいからだったと言います。

何度も言わなくてもCOMPASSに着くとすんなりと着座が出来るようになったお友達。
ルールが守れるようになり、思い通りでなくても手が出ることがなくなってきました。
トイレに一人で行けるようにもなりました。
そして、今では離席することなく60分集中して学習が出来るようになっています。

就学に向けお悩みの中で一番の気掛かりだったのが着座姿勢のキープ。
保護者様は、学校の授業中にきちんと着座が出来るようになった事を喜んでおられるそうです。
最近のお友達はしっかりルールを守って集団活動を楽しんで参加出来ており、大きな成長を感じます。

まだ1年生。
自分のやりたいことや感情が先立つのはごく当たり前のことです。
ルールが守れるようになったお友達ですが、今はもう少し相手の話の深い意味を受けとめられるよう、傾聴する姿勢を育てることに注力しているのだそうです。

言葉だけでなく、相手の想いまでをよく聞いて、しっかり正しい言葉で発言を返すことができるよう、かなりハードルの高いステップとなりますが、COMPASSではこれからもお友達と一緒に手に手をとって上がっていきます。

COMPASS発達支援センター中津Sweet
所在地:〒871-0016
    大分県中津市牛神町1-22-11
連絡先:0979-22-3078

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧