COMPASS唐津 優しい言葉を身につけて

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS唐津の1年生のお友達は昨年の夏から通い始め、1年と少しが過ぎました。

お友達は当時、表現力が乏しく、言葉遣いも乱暴になりがちでした。
これが原因でお友達とのトラブルになってしまうことも度々あったそうです。
集中力が続かず、少しつまづくと途中で諦めてしまう傾向もありました。

保護者様は、翌年に控えた就学に向けて「勉強嫌いにならないで欲しい、諦めやすいところを最後まで諦めずに取り組めるようになってほしい。」そして「言葉を学び、お友達同士と楽しく交流して欲しい。」と希望を話しておられました。

個別支援計画では、まず楽しく過ごせるように慣れること、諦めずに最後まで課題と向き合えるようになることを支援しながら、同時に会話の学びをCOMPASSでお友達との交流を通して実践の場で活かしていけるようにという目標を設定しました。

さて、集中するには、まず着座と姿勢が基本です。
更に集中力を継続するためには、何よりも達成感を得て、次に、次にと気持ちが向かうような自信をつけることが大切です。
達成感をたくさん経験するために、まずは短時間の集中でクリアできるところから始め、徐々に褒めながら難易度と時間を伸ばしていきます。

お友達は嫌いな学習を早く終わらせたいからなのか、読み飛ばすことも度々ありました。
そんなときは先生が寄り添って読むべき文字を指さしながら一緒に音読していきました。
お友達は会話の語彙が少なく、自分自身の気持ちの表現や相手の気持ちの想像ができないようでした。
そこで、オノマトペや表現遊びを取り入れて、表現力を育るような促私を行いました。

時折、とてもきつい言葉を口にすることがあるお友達「その都度先生は相手はどう思うか?」「どう伝えた方がお互いに気持ちがいいだろう?」と、優しい言葉で気持ちが伝わる具体的な表現を何度も何度も一緒に練習するのでした。

例えばおもちゃや絵本の貸し借りの際、先生へ質問する際にも、お友達が優しく伝えられたときにはしっかり褒め、厳しい言い方をしてしまったときには、否定ではなく「こうしよう」とより良い表現方法を提案していきました。

時折、お友達は先生の質問の意味がわからずに会話が成り立たなかったり、思い込みによる事実と違う話になってしまうこともあり、事実の確認が必要になることもありました。
学習に飽きると話を逸らしたり、体の不調だと訴えてくることもありました。
その度に一度話をしっかり聞いて、細かく休憩を取り入れながら気持ちを切り替えて、また取り組めるように試みました。

COMPASSに通い始めて初めての冬を迎えた頃、お友達は学習課題が終わるまでは離席せずにやり遂げることが出来るようになってきました。
お友達同士のやり取りでイライラすることはあるのですが、「なぜそう思ったか?なぜ相手はそういったのか?」などと理由を考えるよう促すと、相手の気持ちも想像し、思い直して優しく接する姿が見られるようになりました。

最近では挨拶も自分から出来るようになり、周りのお友達のお手本となっているお友達です。
一番成長したと感じられるのは、やはり会話での表現です。
思い通りにならないことがあっても言葉を代えたり、連想できる表現を探して先生に伝えようとするお友達。
やがて2回目の冬を迎えるお友達。
これからは更に会話の力を伸ばしていき、コミュニケーションがもっと多彩な表現になるようにCOMPASSではしっかり支えていきます。

COMPASS発達支援センター唐津
所在地:〒847-0821
    佐賀県唐津市町田1丁目8-5前田ビル1階101
連絡先:0955-53-8638

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