COMPASS唐津happiness  次のステップへ足をかけて

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS唐津happinessに通う男の子、小学校1年生です。
人見知りが激しく、どの先生とも馴染もうとせず、恥ずかしいのか挨拶もできません。
普通に歩いたり、走ったり、といった運動が苦手で階段でも躓いてしまいます。
お友達独自の強いこだわりがあって一切を妥協できず、また大きい音が苦手です。

保護者様は「自分のことは自分でやれるようになってほしい。家族以外の人との言葉を使ったコミュニケーションができる様になってほしい。」と望まれていました。
そこで、COMPASSではまず新しい環境に慣れること、そしてリラックスしてお友達との関りを増やすことを目指し、いずれ周りのお友達とで関わる中で、自己表現の方法を知り言葉でのコミュニケション、関わり方を身につけていくことを目標に掲げ、二人三脚での取り組みが始まりました。

お友達の細かいこだわりは至る所に見られました。
COMPASSに着くと、まずはみんなご挨拶をして、靴をしまい、荷物をロッカーに片付ける流れなのですが、ランドセルの置き方や置き場所にもこだわり、先生が軽く指示をしたことと、自分のやり方が違っていたら必ずやり直すお友達です。
もっと他に目を向けられたらいいのですが、こだわりすぎてそのことでいっぱいになってしまう様でした。

母子分離が基本のCOMPASSなのですが、人見知りが極端に強いため、お友達に限っては特例で保護者様に同行していただき、保護者様の近くで学習課題をすることにしたそうです。
お友達の不安な気持ちや、こうしたいんだよね?ということを丁寧に聞き取り、思いに寄り添いながら、まずは教室で過ごせるようになることを目指しました。
やがて気持ちをちゃんと聞いてもらえるんだと言うことがわかってきて、時間はかかりましたが、保護者様の同伴がなくてもひとりで入室し、学習に取り組むこともできるようになりました。

ひとりで入室ができる様になってからも、お友達の話を丁寧に聞きとることを先生は忘れませんでした。
やがて抵抗から体まで硬くなっていたお友達の表情や様子がほぐれていきました。
その頃から個別の学習でも、1:1で小さな机に対峙することから、次第に大きな机に移行して、作為的に他のお友達と同席する機会を作っていきました。

担当の先生も一人と決めず、複数の先生が入れ替わっての学習を経験し、大きな机で、ほかのお友達と一緒に学習することに少しずつ慣れていくことを目指しました。
それでもトイレにはひとりで行くことができずに、誰かについてきてもらいたいようでしたが、少しずつ距離をとる様にしていったそうです。

お友達と頑張ったのは階段昇降などの運動に関することや、机上での学習で語彙力を上げることなどが中心でした。
好きな課題も嫌いな課題もあったと思いますが、だんだんと進んで取り組む様になってきました。
お友達は工作が大好きだったのでそれを活用し、指先を使って訓練を続け、足の筋力をつける運動も頑張り、半年ほど経ったとき、ジャンプすることができる様になりました。

この頃からはどの先生に対しても拒否がなくなり、楽しく学習ができ、笑顔もたくさん見られるようになっていきました。
小学校やご自宅でも、いろいろな大人たちにジャンプできるようになったことを見てもらうことが嬉しくてたまらない様子のお友達です。
この様子に保護者様も「家族以外にここまで自分の素を出せるようになることができて、驚いています。」と嬉しい報告もあり、コミュニケーションの幅は広げることができている様です。

人見知りで誰とお関われなかったお友達は、今では先生と笑顔で関われる様になりました。
促しがあれば周りのお友達とも交流ができる様になりました。
ジャンプできる様になりましたが、運動能力にはまだ課題があり、安定した足取りを目指しています。

目標からすれば、現在はまず第一のステップから第二へ足をかけた状態です。
これからは促されなくとも自分からお友達に関わっていき、しっかりした足取りで楽しく笑顔で駆け回れる様にと願い、お友達と手を取り合って新しいステップへと進みます。

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