COMPASS天籟寺 お正月の伝統を学んで

土曜日のCOMPASSです。
COMPASS天籟寺では、お正月明けの最初の日にみんなで揃って初詣に行きました。
年末にイベントカレンダーをご家庭へお渡ししていたことで、皆その日はワクワクのお楽しみが待っていることがわかっているお友達。
いつも以上に笑顔で来所です。

まずは新年のご挨拶を済ませ、地元の神社に初詣です。
鳥居は神社の外と内を分ける意味があるとされ、ここから先は神様の領域であることを示しています。
なので、鳥居の前で必ず一礼してくぐらせていただきます。

「あ、真ん中は神様の道だから左を通ろうね。」とお友達に教える先生。
参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神様の通る道ですので、人間はここを避けて参道の左側を歩きます。

手水舎では水で禊をしますが、本当は右手に柄杓を持ち、汲んだ水で左手・次いで持ち替えて今度は右手、更にもう一度右手に持ち替えて水を左手で受け、それで口を濯ぎ、最後に残った水を柄杓の取手に流して持っていたところを流します。
これらを柄杓で汲んだ一杯の水だけで終わらせるのが美しい所作とされ、手水舎での行為は「心身を清める」という意味があるのだそうです。
今年はコロナ禍のため、柄杓を置いてある神社は少なく、流水で銘々の禊をすることになっているところが多いようです。

参道を進んでいくとお賽銭箱があり、上に鈴がついていることもあります。
そのときは鈴を鳴らし、鈴の音で禊祓いをしてからお賽銭を入れ、お参りの気持ちを整えます。
例外もありますが、ほとんどの神社では、ここで二礼二拍手一礼です。
まずは深いお辞儀を2回、胸の前で手を合わせ2回打ち、深いお辞儀をします。
お友達も皆、先生に教わった通りに二礼二拍手一礼し、新しい年も楽しく元気に過ごせるようにと願いました。

神社の近くには公園があります。
少し伸び伸びと体を動かす時間を取り、何度も遊具の滑り台をしたり、カラフルなボルダリングに興味を示して挑戦するお友達、器用に上へ上へと手を伸ばし、どんどん登っていきました。

COMPASSに帰ってくると、お正月ならではの伝統に興じます。
福笑いでは、ルールを知らなかったり、目隠しに抵抗のあるお友達もいたそうです。
目隠しに抵抗のないお友達がお手本を見せてくれて、その後には安心して挑戦し、大笑いしていました。

羽子板作りでは、思い思いのデザインの羽子板を作りました。
そもそも羽子板自体見たことがなかったり、羽子板で遊ぶことなんて今のお友達にはお正月にしかないことです。
絵が得意なお友達は好きな絵を描き、ただ好きな色のペンでグルグルと円を描くお友達もいたりと個性が光ります。

羽根突きには本当はムクロジの種子に鳥の羽をさしこんだものが使われます。
これを羽子ともいうので、ラケットにあたる板の方を羽子板と呼ばれるのだそうです。
羽根を使った羽根突きは難しいので、お友達は風船を使って遊びました。
それでもなかなかエキサイティングで、風船を落とさないようにしっかり風船を目で追うお友達でした。

凧づくりでは、一部のお友達が好きなキャラクターやイラストを描くことに夢中になりました。
それに釣られるようにお友達同士で会話も進み、凧はほとんど先生の指導がなくてもどんどん模様が描かれて和気藹々と制作が進みました。

最後に行われたのが「書き初め」です。
書道は難しいと思っているお友達も多く、書く文字を伝えてもノリノリだった他の行事と違ってなかなか捗りません。

そこで、先生は「好きなものは何?」と尋ねてみることにしました。
すると筆でもいつも親しんでいる言葉を書くことは鉛筆と一緒で、ただ書き心地や大きさがえらく違うだけだと考えてくれたようです。
書道もまた伝統ではありますが、よほどのことがない限り、日常で書道をすることはなくなってきています。

神社参拝から書道まで、日頃なかなか体験しない古き良き伝統。
お友達皆がしっかり覚えていてくれて、懐かしい思い出と共に後世へ伝えてくれるようにと願い、笑顔で過ごした一日でした。

COMPASS発達支援センター天籟寺
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