COMPASS守口 触れて、学んで、笑顔になって

火曜日のCOMPASSです。
春から小学校に入学するお友達、視覚に困りごとがあります。
保護者様は「特別扱いするのではなく、自分のことは自分でできるようになってほしい。」と依存しない自立を望んでおられました。
そう話されて、家ではなかなかできない体験や触れ合いを通して成長してほしいとCOMPASSに願いを託されました。

お友達の活動の基本となる個別支援計画に記されたのは、まずCOMPASSに慣れること、そして可能性を探して引き出すことが目標とされ、更に長期的な展望では指先の技能の向上を図り、できることを増やしていこうというのが目標です。

お友達に選んだ課題は「立体文字カード」というアイテムでした。
視角に困りごとを抱える人が読むためには長いこと点字が使われてきました。
立体的に浮き出た点や線を組み合わせて50音にした文章を読むという点字が現在は主流ですが、最近ではひらがなの立体文字もよく見かけるようになりました。
本の文字を読み込んで大写しにするようなリーダーも開発されたり、絵画やイラストのようなものを瞬時に立体的に表現する技術も進み、文字だけでなく、絵を立体的に印刷できるプリンターも開発されてきています。

COMPASSの代名詞と言ってもいい言葉の指導ですが、お友達の場合はこれまでの絵カードや、ひらがな表そのままでは使えません。
どのお友達にも公平に平等に学びたい心に応え、学びの機会を作っていきたいと願い、先生たちは何度も話し合い、新しい教材・教具を手作りするところから始めました。
そして、立体文字のカードを使い、文字や数字に触って形を確かめ、触れた形を覚えていくようにします。

お友達はとても好奇心が旺盛でした。
お友達は記憶力や音感が素晴らしく、わずか月に5回の利用なのに、ひと月経つ頃には些細な音で状況や人の区別ができていて、先生たちを驚かせます。
学習への意欲も強く、指先から経験や知識をどんどん吸収しているかのようでした。
継続した学びへの意欲は今も続き、利用開始時には数字の形を全く知らなかったお友達が、今では触って認識できるようになっています。

お友達にとってCOMPASSでの新しい学びはとても刺激的なようで、保護者様も「COMPASSに行きたがる様子から、とても楽しんでいるようで嬉しいです。」との声をお聞きしました。
先生たちにとっても新しい取り組みとなったわけですが、お友達がどんどん吸収し、それにつれてどんどん笑顔も増えてきたことが何より嬉しいのだそうです。

今、就学に向けた準備が本格的になり、点字の学習も始まりました。
点字を中心に色々なものに触れ、文字や数字だけでなく色々なものの認識ができるようになり、更には優しさや、思いやりや、お友達同士で関わり合う楽しさも感じられる素敵な1年生になってくれるよう願いながら厳しくも優しい支援を続けていきます。

COMPASS発達支援センター守口
所在地:〒570-0002
    大阪府守口市佐太中町1-3-5 ピースフルマンション101号室
連絡先:066-991-9138

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