COMPASS熊本西 前へ、前へ、未来へと

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS熊本西に昨年秋から通うお友達、小学校1年生です。
学習で難しかったり、苦手なものを前にするとすぐに諦めてしまったり、感情の起伏が激しくなり、気持ちの切り替えができません。
そのために、集団活動についていけないこともあったそうです。

保護者様が望まれていることは言葉でのコミュニケーションの上達と、気持ちの切り替えができるようになることでした。
これを受けて個別支援計画では、その場面や状況に応じた言動ができるようになり、気持ちを切り替えられるよう、落ち着いた行動ができるようになることを目標にしました。

前のCOMPASSから引き続き、まずは着座から。
COMPASSのプリントや、絵本読みなどが課題として提示されますが、苦手なものには表情が険しくなります。
課題が難しい場面になると、できないと言って拒否したり泣き出すお友達です。
一旦取り組みの姿勢が崩れてしまうと、なかなか気持ちが切り替えられません。

言葉でのつまづきは相手との距離感だったり、場面に応じた対応ができなかったりというものでした。
お友達同士の交流では、その場面に適切な言葉の選択が難しい様子や、すぐ側にいても部屋の隅々まで響くような大きな声で話したりと、適切な大きさで話せない場面も見られ、相互で楽しく会話ができないようです。

そこで、COMPASSでは色々な場面を設定してロールプレイングなどで疑似体験を積み上げます。
色々な場面を想定して、その場面での適切な語彙の選択を教え、またお友達の気持ちを引き出す言葉かけなど、先生たちも手探りながら色々な場面を設定して取り組みます。
「こういう風に言ったらいいよ。」と教えたり、お友達の気持ちが昂っているときは深呼吸を勧めたり、手をグー・パーしてみようなどクールダウン法を考えたりしました。

苦手な課題でも、やればいつかは終わります。
お友達が苦手なことは、泣いておしまいにするのではなく、少しずつでも前へ進められるよう工夫が始まります。
そこでとても細かいゴールを沢山設定し、「ここまでできたらOK!」という成功体験が多く生まれるように導きました。
わからないことは聞いてもいいし、一緒にやろうと少しでも前へ進めることを何度も何度でも繰り返していきました。
体と心、日常の癖や習慣が性格にも影響することから、気持ちの整理に繋げるために、身の回りの整理整頓への声掛けも都度おこないました。

お友達が熊本西に通い始めてから2ヶ月が過ぎた頃。
言葉で伝えようという気持ちが芽生え始めてきた様子が見られるようになりました。
泣いて投げ出すことから、やり遂げるという意識がみられ、気持ちのコントロールが少しずつできるようになってきたようです。
学習中に答えが合っているか不安になったら「ここ合っていますか?」と口に出して聞くことが出来るようになりました。
まだゲームで負けて目に涙を浮かべるときもあるものの、決して投げ出さずに終わるまでやり抜く成長した姿を見せてくれるようになりました。

春には2年生になるお友達です。
成長へ向かって迷いながらも費やしてきた時間はお友達を裏切ることはありません。
今よりももっと言葉でのコミュニケーションが上手になるように色々な機会を活用し、もっと気持ちの切り替えがスムーズになり、新1年生にもお兄ちゃんとして優しく関わってあげられるようになって欲しいと願い、もっと前へ、前へと未来への歩みを進めます。

COMPASS発達支援センター熊本西
所在地:〒860-0079
    熊本市西区上熊本1-9-43 コープ野村上熊本 B棟1F
連絡先:096-227-6238

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