COMPASS中津Sweet 見通しの効能は

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS中津Sweetに小学生になってから通い始めた男の子。
元気で伸び伸びと、毎日を楽しく過ごしてほしいという思いはもちろん大前提です。
しかしお友達は、ほとんどいつも落ち着きがなく、静かに座っていられません。
先生が大切なことを話していても、集中が途切れ、きちんと最後まで話を聞くこともできませんでした。

その状態が学校生活にも日常生活にも、好ましくない影響として現れることがありました。
保護者様は、そうすべき時には先生の言うことを聞いて、落ち着いて過ごしてほしいと話されます。
もちろんお友達と仲良くしてほしいし、自分の身の回りのことも自分できちんとできるようになってほしいとも願っておられました。

保護者様の願いを受けて作成した個別支援計画は、まずはCOMPASSの環境に慣れて、お休みすることなく通ってこれることを当面の目標に掲げ、慣れてきたら学習中は長時間の着座ができ、落ち着いて学習に取り組めるようになることを目標として設定しました。

さて、着座姿勢で取り組む学習課題の様子ですが・・・
ノリノリで始めたと思えば、ふっと集中が切れ、やる気が途端に失われてしまします。
こうなると塞ぎ込み、机の下に潜ってしまうこともありました。
「上手にできてる!頑張ったね!」「ほら、あと少しで終わるよ!」とその都度引き戻すよう励ましの声かけをし続ける先生です。

どのお友達もお友達が想像しやすい範囲の「ここから、ここまで」で、一つの課題が終わるという見通しがつくことで、気持ちが楽になり、取り組む意欲につながります。
そこで、見通しを立てることを学び、覚えてもらえるように、課題の見通しが立ち「目標」や「やるべきこと」がイメージできるような声かけを継続して行いました。

読んだり、書いたり、考えたりする机上で静かに取り組むプリントは、それでも集中が途切れてしまうことがあります。
そんなときは目先を変えて、50音表などを一緒に読む「動の動き」の課題を入れて、興味を呼びおこさせ、集中力を戻し、定着の効果が期待できる取り組みを行いました。

春から夏、そして2学期が始まり、利用開始から半年経った10月。
お友達の学習への取り組みに歴然と変化が見られるようになりました。
お友達は自分でプリント枚数の目標をたて、自発的に取り組む姿勢を見せるようになっています。
自分で決めた目標までは離席することなく、学習に集中することができるようなりました。

最近では学習のオンの時間と、遊びのオフの時間の感覚が備わってきて、行動全てに余裕が生まれてきたかに見えます。
COMPASSでも他のお友達と関わりながら、一緒に同じ遊びを楽しめるようになってきました。
そればかりか、年下のお友達に対して、優しく接する姿が見られるようになってきているのだそうです。
会話の内容にも変化が見られ、保護者様からも「家でも、少しずつ学校やCOMPASSでの様子を話してくれるようになりました。」と嬉しい変化の様子をお聞きしたのだそうです。

見通しがつくようになってからは、今日の課題だけでなく、学習のレベルアップの目標も段々とイメージできるようになってきたお友達。
2年生への進級に向けて更なる学力の向上を目指し、その力の維持、そしてさまざまな日常動作のスキルをあげていき、手を取り合って一緒に次のステージを目指します。

COMPASS発達支援センター中津Sweet
所在地:〒871-0016
    大分県中津市牛神町1-22-11
連絡先:0979-22-3078

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