COMPASS川崎 就学へ、COMPASS卒業へ

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS川崎に通い始めてやがて3年半になる女の子。
おままごとやごっこ遊びなどでお友達同士仲良く過ごすことはできるのですが、語彙数が少ないために思うように意思疎通が叶いません。
物の名前だけでなく、天気や形などの名称もあまり知らず、また自分が話すときには文法や助詞・助動詞が構成できず、うまく文章化できていないようでした。

保護者様も「楽しく会話ができるようになると、もっと友達とのびのびと関われるのではないか」と思われ、また小学校にあがるまでに平仮名の読み書きもできるようになってほしいと、COMPASSに希望を託されたそうです。
そこで支援計画には「言葉の意味や使い方、理解力の向上」「平仮名の読み書きの練習」「COMPASSに慣れ、楽しく通所する」という項目が目標とされました。
お友達は幼稚園に通っていましたが、園の先生からも全体に話す際には指示が通りにくいとお聞きしました。
その情報を活かし、COMPASSでは身支度を教えるときなどは、個別の声かけを心掛けたので混乱することはなかったといいます。
お友達は素直な性格で、個別に声をかけることで、ご挨拶やCOMPASSですべきことなどもどんどん覚えていきました。

今回の療育には絵本や絵カードが活用されました。
絵カードや絵本の読み聞かせをしながら、書かれている一つひとつの言葉とその言葉の意味や使い方を学びます。
先生と楽しく会話を交わし、学習で覚えた言葉を使ったり、会話の中で日常的に必要な言葉や、身近な道具などの名前を覚えられるようにたくさんの機会を作っていきました。

次第にCOMPASSで先生とお話をする時間がとても楽しみなっていき、苦手だった人の名前を覚えるということもできるようになり「今日は〇〇先生とお勉強したよ!」とすんなり保護者様に伝えられるなど、どう表現すれば相手に伝わるかを実体験で学んでいきました。
並行して絵本や絵カードで名詞の語彙を増やし、プリントを使って平仮名や数字、数量の理解をしていったのですが、いわゆる手の届く範囲、見渡せる範囲にモノの名前を覚えていくのはかなりの時間がかかります。
そして物と名前を結びつけ、動作と関連付け、意味を確認し合い、その言葉を会話で話せるように練習を重ねていきました。

昨年の春、年長さんへ進級した頃には語彙の獲得がかなり進み、拾い読みではありますがひらがなを読めるようになりました。
ひらがなが読めることで物の名前を音だけではなく、文字で確認する機会が増えたことも語彙数を増加させた要因となっていったようです
50音の読みと発声は正しくマスターできていて、お気に入りのひらがなの学習は、お友達の名前や家族、友達、職員の名前などを「あいうえおカード」を組み合わせて並べることなのだそうです。

保護者様も「気になっていたことがいつの間にか気にならなくなってきていることが多く、いつの間にか癇癪もなくなっています。」と、確実な成長を感じておられるのだそうで「絵本を自分で読みたい!」と話すこともあって嬉しいとお聞きしました。
文字や数字に興味で始めたお友達、以前は「わたし、これ苦手なんだ…」と自信がなさそうだったのに、最近は書くことを楽しめているようで、一生懸命頑張っている姿を先生も微笑ましく見守っているのだそうです。

もうすぐ4月。
幼稚園の卒業でCOMPASSも卒業となるお友達。
この3年余りの活動を経て、就学してもお友達と楽しく、学習でも意欲的に取り組めるという自信がついたお友達。
これからの学校生活が更に楽しく実りあるものであるように、COMPASSも旅立ちを誇らしく見送りたいと思っています。

COMPASS発達支援センター川崎
所在地:〒210-0848
    川崎市川崎区京町2丁目24-2
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