COMPASS天籟寺 時間をかけて、願う道へと

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS天籟寺が開所してから系列のCOMPASSから移ってきたお友達。
元気な小学2年生です。
保護者様は「友達の気持ちを考えて発言や行動が出来るようになってほしい。」「勉強を苦手と思わず楽しく取り組めるようになってほしい。」と相談しておられました。
また、約束を守れるようになり、切り替えがスムーズに出来るようになってほしいとも希望しておられました。

COMPASS自体には慣れているお友達。
新しい事業所でも室内をウロウロ、着席しても、数分ももたず離席。
楽しくてテンションが上がってしまうと、指示が聞こえなくなるようです。
切り替えもお友達のタイミングが合わないと、クールダウンの時間が必要でした。
保護者様の願いを受け、支援計画の目標には、環境に慣れ、家庭や学校での様子を把握しながらお友達が楽しく過ごせるように環境を整えていくことから始め、時間をかけて学習への苦手意識を減らし、自分で取り組む習慣を身につけるようになっていくことを目指します。

児童からCOMPASSで過ごした経験をたくさん持っているお友達です。
ここが何をするところなのか、この時間には何をすべきか、学習課題でも活動でも最後まで頑張ることを学んできました。
そこで、天籟寺では、オンの時間とオフの時間の区別を明確にするところから始めます。
お友達の学習に見通しが立つよう、タイムスケジュールを事前に伝えることにしました。
楽しい時間を過ごしてテンションが上がりきってしまうと、指示を聞き入れる余裕がなくなってしまう傾向があるので、その都度気持ちが整うまでクールダウンの時間を作り、気持ちの切り替えの練習をしました。

人懐こい優しい性格のお友達、ついついおせっかいを焼いてしまいます。
例えば並んで学習しているときも、お友達が取り組んでいる学習プリントの答えを横から答えてしまうことがありました。
自分の課題そっちのけで、お友達の学習内容が気になり、自分のしている学習に集中出来ません。
これはお友達自身の時間も、隣で頑張るお友達の時間も両方無駄にしてしまう困った状態です。
そこで、始まる前に毎回自分のことに集中することを約束し、深く意識するように促していきました。

天籟寺に通うようになってから3ヶ月ほど過ぎた頃。
「最後まで必ずやる」という姿勢での取り組みが功を奏し、声かけや先生の手伝いがなくても、プリントを自分で解けるようになり、集中して取り組むようになってきました。
丁寧にコツコツが苦手だったのですが、ここにきて漢字への興味も出始め、まだ学校で習っていない漢字でもチャレンジする姿を見せています。
褒められるのがやっぱり嬉しいようで「よく書けたね!すごいね!!」と認められると、誇らしそうな笑顔を向けます。

心の面での大きな変化も見られるようになりました。
お友達との交流で瞬時に感情的になることが減り、落ち着いてやり取りすることが出来るようになりました。
気に入らないことがあっても自分の感情だけでなく、相手の気持ちを一度立ち止まって冷静に考えてから発言、行動できるようになってきました。
通所し始めた頃からを考えてみると、全ての活動がスムーズにおこなわれるようになりました。
ただ、定着しているかというと、まだ日によって気分によるムラが見られることは否めません。
最高の気分で学校生活もお友達同士の関わりも目標達成に向けて関わりを続けています。

日頃から家庭でも着座姿勢が保てるように協力していただいているのですが、保護者様が嬉しかったと話されたのは「自宅でも自分から学習ドリルに取り組むことがあり、成長を感じています。」ということでした。
COMPASSでも、お友達同士で物の貸し借りや順番などルールを守ることが出来るようになってきました。
最近の様子から成長に確信が持てるようになり、クラスを変わることも目標となりました。
天籟寺でも無理強いや強制ではなく、お友達が自分から選択して行動できるようになることが理想の成長として目指していきます。
お友達の状態を見ながら、急がずじっくりと向き合い、成長を促していきたいと思います。

COMPASS発達支援センター天籟寺
所在地:〒804-0064
    福岡県北九州市戸畑区沖台1-7-1
    サンハイツ天籟寺1F
連絡先:093-616-6738

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