COMPASS下関 できることが増えた先に…

木曜日のCOMPASSです。
お友達はCOMPASS下関に通い始めて2年半になります。
どちらかといえば大人しい子、そんな印象のお友達です。
自発的に人との関わりを求めることや、話しかけることも苦手なようです。
先生と話すときも、単語は知っていても文章としての会話では接続詞が曖昧なため、わかりづらい会話となっているようでした。

そんな様子を気にかけておられた保護者様は、「親や兄弟以外の人ともコミュニケーションを取れるようになって欲しい。」と語られます。
「今できないことがあっても、何にでも挑戦できるようになって欲しい。」と積極性を伸ばすことも望まれていました。
個別支援計画では、人との関わりを増やす機会を作り、個別・小集団の活動の中で学習や実践の場で接続詞や接続語を学び、正しく会話できるようになり、ひいては活発なお友達同士のコミュニケーションに導くことを目標としました。

利用が始まったお友達ですが、笑顔も見せず「借りて来た猫」さながらです。
先生の指示にはとても素直に従うのですが、表情は硬いままです。
お友達は、積極的に自分から話しかけることはないものの、実は内心、周りのお友達が気になる様子です。
そこで先生が間に入り、ルールのあるゲームや遊びに誘い、お友達を交えて一緒に遊ぶ機会を作っていきます。

お友達との個別活動では会話の正確さを目指し、日記を活用しました。
接続語とは、前後の文や語句をつなぐ言葉です。
COMPASSの日記は、いつ、どこで、誰が、何をして、どうだったかという文章の組み立てが自然に学べる構成になっています。
作文はとっても苦手なお友達、日記を通して文節で区切って一つずつ正しい接続語や接続詞を学んでいきます。
毎日、日記を書くことで、苦手だった接続語を毎日使わざるを得ず、次第に作文が上手になっていくはずです。

継続するということは、大変な努力がいることです。
COMPASSのお友達は誰でも何度も、何度でも、わかるまで、できるまで繰り返し取り組み続けます。
自分の手で実際に触れて、重さや、感触を確かめて理解すると、自分の学びで得た能力としてラインナップに加えられるのですが、難しくて、分からなくて、大嫌いなできなかったことでも、果敢に再挑戦する勇気を振り絞っていくお友達です。
そしてそんな思いをして継続した時間と努力は、確実にお友達の成長という形で現れていきます。

お友達の場合、それが現れて来たのは、通い始めてから1年と5ヶ月経った12月に入った頃でした。
その頃には、お友達が素晴らしい笑顔の持ち主であることがわかりました。
個別学習のときは変わらず真面目に指示に従って取り組んでいますが、勉強や体操などでも集団活動に参加し、笑顔で過ごすお友達。
ただ待っているのではなく、お友達に自分から話しかけることができるようになっていました。

保護者様が願っておられたお友達同士のコミュニケーションも活発に取れるようになり、接続語以外でも苦手な折り紙などでも自分から挑戦する様子を見せています。
特に会話では成長を見せ、その日学校であったことを先生に楽しそうに話してくれるようになりました。
そればかりか、先生に自分から話しかけ、笑わせようとするなど話題も変化に富んで豊かになって来ています。

できることが一つ増えると笑顔が生まれ、できることがたくさん増えていくと大きな声で笑えるようになり、それは自信となり、挑戦する気持ちとなり、希望となり、未来への道へと続いています。
COMPASSでは、これからもお友達と一緒に未来に向かって挑戦し続けます。

COMPASS発達支援センター下関
所在地:〒751-0849
    山口県下関市綾羅木本町2丁目2−1
連絡先:083-227-4328

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