COMPASS岡山 いってらっしゃい!

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS岡山の6年生になる女の子。
2015年の秋から通い続けてくれていますが、この春、小学校の卒業をきっかけにCOMPASSも卒業となります。

当時お友達は5歳くらいだったでしょうか。
お友達は人懐っこく、音楽が大好きな明るい女の子。

ところが療育に入ると30分座っていられず、色や形の認知ができず、いくつかの語彙は知っているようですが、会話のやりとりも言葉での意思表示もできませんでした。
そんなお友達に、保護者様は生活習慣動作の向上を願われ、色認知、文字の読み書き、声のボリュームの調整、情緒の安定も希望しておられました。

座って課題に取り組むことは集中が必要ですが、集中力が続かず、あくびばかり。
そこでお友達が興味のあることを拾い出し、その名前を覚えることから始めます。
すぐに気持ちが逸れてしまうので、その度に歌や手遊び、お友達の興味のあることを提示して、また集中できるように働きかけました。

お友達の声は、極端に耳障りな大きさか、聞こえないかという発声でした。
このため、上は大きな象のような動物から、下は小さな蟻などが描いてある「声のものさし」などを活用し、適切な声のボリュームが視覚的にわかるように示していきました。

相手にとって心地良い声の大きさに調整できたとき、先生たちは褒めてくれました。
名前を覚えて、間違いなく発生できたときも先生はたくさん褒めてくれました。

最初の6年間では認知能力とADLの向上、そして自己紹介を目指して、取り組んだのはみつばプリント、絵カード、ひらがな唱和、マッチング、数認知、色認知の課題でした。
ADL=日常生活動作の向上も守りながら、気づいたときには柔らかく改善を促すように声かけを続けました。
その一つがトイレです。

トイレで排泄はできましたが、自宅だと、トイレにいく途中で服を全部脱いでしまっていたのだそうです。
しかしこういった身辺の動作での困りごとも、6年間で少しずつ正しい動作を伝え、何度も、何度でも繰り返し、習慣化を図ることで定着し、ほぼ改善することができています。

飽きるほど繰り返し繰り返しの中で知り、腑に落ち、納得して、できるまで何度もチャレンジし続けたお友達。
ここ1年くらいは特に数の理解や、ひらがなの読みがグンと伸び、ひとりで本も読めるようになりました。
自分の名前を書くこともできています。

身辺自立はゆっくりと着実に成長していて、今はトイレや生理の処理もひとりで問題なくこなせています。
声量も基本的にはほど良い大きさで話せるようになってきています。

そればかりか、日常的な質問であれば明確に言葉での意思表示もできるようになったお友達です。
使いこなせる語彙も増え「〇〇と△△と、〜に行くの。」など楽しみにしている予定も話してくれたりと、話題が豊かになっています。

最初にCOMPASSに来たあの日から変わらない笑顔、今も人と音楽が大好きで、幸せそうに行動するお友達は、どこにいても誰からも愛される存在です。
きっとお友達はCOMPASSでたくさんの声援を受けて、たくさん褒めてもらって、達成する喜びから、自信を得たに違いありません。

少し誇らしい、それでもあの日と変わらない笑顔で旅立つお友達に、幸あれと願いを込めて「いってらっしゃい」と笑顔で見送ります。

COMPASS発達支援センター岡山
所在地:〒700-0921
    岡山市北区東古松3丁目4番14号
連絡先:086-226-3388

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧