COMPASS丸亀Link 最後まで頑張る力で

火曜日のCOMPASSです。
昨年10月から通い始めたCOMPASS丸亀Linkの小学校4年生のお友達。
保護者様によれば、お友達は家では反抗的な態度を見せ、怒りながら片付けをしたり、隠れて好きな物を食べたりすることがあるのだそうです。
ご相談時には「友達同士での関わりを多く持ち、楽しく過ごしてほしい。 様々な経験を積むことで社会性や学力が向上してほしい。」と成長を願っておられました。

COMPASSでは、さまざまな学習や集団活動の経験でルールやマナーを身に付け、コミュニケーションの向上や生活に必要な行動、習慣や態度を身に付けていけるようにと支援計画の目標としました。
そのためには指示の意味を理解し、行動できるようになることが必要でした。

机上の学習では漢字、短い文の読み取り、絵日記、計算・九九、簡単な文章題を読んで考えること、色別カード、認知ドリルなどが活用されました。
色別カードでは、練習を繰り返すことで文字の色・文字に惑わされず言えるようになっていきました。
短文の読み取りでは、声に出して文章を読み、答えるというクイズ形式の問題を続けます。
この中で、お友達が苦手な課題は絵日記でした。
「今日何があった?」と問いかけても、思い出すのを面倒がり、早く済まそうとして雑な内容になりがちでした。
絵日記を始めた頃は「絵は書けないよ。」と嫌がっていましたが、何度も取り組む中で次第に日記の内容に即した絵を描けるようになっていきました。

負けず嫌いな気性、それが自分自身に向かうときはいい結果に繋がることが期待できます。
ただグループ対抗のゲームをしたときには、お友達が勝敗にこだわるあまり、周りのお友達を責めるようなキツい言葉が口をついて出ることもありました。
集団では先生は皆に向かって指示を話しかけますが、話をしっかり最後まで聞いていないことが多く、その都度もう一度伝え直さなければいけないことが頻繁だったと言います。

日々の学習課題、利用の度に集団での関わり方を何度も何度も経験していったお友達のはっきりした学びの成果が見られるようになったのはお正月を過ぎた頃でした。
掛け算の九九の暗唱はいくつか不安な箇所はあるものの、ほぼ完璧です。
根気が必要で巧緻性向上につながる課題のちょうちょ結び、ボタンのつけ外しなどはとても上手です。
2桁の足し算、引き算ではくり上がり、くり下がりのある筆算を正しく計算できています。
時計の読み取りもしっかりわかっています。

苦手だった文章を読むことはちょっと苦戦中で、自分のイメージで読んでしまうため、文を正しく読めていないことがありますが、文字では小2の漢字の読みとり、小1の書き取りは問題なく出来ています。
大きな成長としては、Linkに着いたときに大きな声で気持ちの良い挨拶ができることや、はっきりとした意思表示ができ、周りのお友達にも「だめよ。〇〇するよ!」と注意を促すことが出来ていることなどです。
学習だけでなくカレンダー作りや創作活動にも最後まで一生懸命頑張るので、お友達は「できなかったこと」が「できるようになる」スピードが早いと言います。

通い始めたときの保護者様は、実は新しい環境に慣れるか心配されていたのだそうです。
その予想を裏切り、今では余暇の時間に「すごろく、一緒にやろうよ!」と自分から声をかけて誘ったり、触れ合いを通して仲の良いお友達が出来たことで、楽しく過ごす様子を喜んでいただいているのだそうです。

これまでの経験を通して、出来ないことでも最後まで頑張る力が身について来たお友達。
これからも活動を通して身辺自立や、聞いて、読んで考えて理解する力が育つよう目指します。
「チューリップの芽が大きくなっているよ。」
そう教えてくれたお友達の瞳は優しく、未来をしっかり映しているようです。
まだ家庭では反発や良くない態度を見せることがあるのだそうですが、まずはLinkで、次第にご家庭でも約束やルールの意味を理解し、判断でき、正しく行動する習慣化を目指します。

COMPASS発達支援センター丸亀Link
所在地:〒763-0072
    香川県丸亀市山北町465-1
連絡先:0877-43-7328

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