COMPASS熊本 感情コントロールを養うこと(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS熊本に一昨年の11月から通い始めた男の子。
さ来月には5歳になります。

ご家庭では思い通りにならないと癇癪を起こしたり、噛み付いたりするのだそうです。
夢中でハイテンションのときは激しい動きで乱暴な様子を見せ、お友達同士のトラブルがあっても謝れず、落着きがなく、集団活動に参加できません。
保護者様のスマホで動画を視るのが好きで、必要だからと保護者様が取り上げようとすると暴れて激しく拒絶するのだとか。

保護者様のご希望は、落ちついて感情や行動のコントロールが出来るようになって欲しいということでした。
他人の話を聞くことができないので、ちゃんと話が聞けるようになってほしいと願われます。
そして保護者様自身もCOMPASSでお友達との関わり方を学んでいきたいと話しておられました。

支援計画では、まずは新しい環境に慣れ、個別や小集団での関わりを通して、約束事やルールを少しずつ理解できることを目標にしました。
COMPASSに慣れ、活動のルールを学んでからは、集団活動に参加しても落ち着いて仲良く過ごすことができるようになることを目指します。

お友達の活動課題はひらがな50音表の唱和、そして怒りに任せた癇癪から言葉で説明できるようにと、絵カードで単語の認知と読む練習、絵本の読み聞かせを取り入れました
ひとつのことを最後まで取り組むめるようにビーズの紐通し、そして落ち着きを養うためのCOMPASS独自の「静かタイム」です。
先生の話を聞いて正しい行動ができるように、集団活動では一斉指示を聞き取ることもお友達のトレーニングのひとつです。
また、集団遊びの中で約束を守ることや貸し借りの練習を行いました。
初めのうちは療育中に先生が話しているときにも、お友達は自分が思い出したこと、思いついたことをしゃべり続けるので、その都度「お約束はなんだったかな?」などの声かけが必要でした。

お友達、通ってくるうちにどうやらCOMPASSの先生は甘えも我儘も一切効かない、ちゃんということを聞かねばならない相手だと認識してくれたようです。
この頃はまだご家庭でお母様の腕に嚙みついたり引っ掻いたりしていたため、家庭訪問の度に「お母さんに噛みついたりしません。」という約束をその都度交わします。
スマホを視たいときはちゃんと「貸してください。」とお願いすることや、約束の使用時間を守ることを先生とも約束しました。
連絡事項があってご家庭に電話する際にも、お友達に電話をつないでもらい「◯◯さん、お約束は守ってますか?」などと確認して、いつも約束を守ることを意識できるように促しました。

熊本では学習や個人の活動の後にお楽しみの余暇時間を用意しています。
先生のひとりが身近な素材でお友達が楽しめるおもちゃや教材を良く作ってきてくれるのですが、それがハマり、楽しくてハイテンションのゾーンに入ってしまうこともあり、そうなるともう先生の言葉は入っていきません。

無理やり取り上げたりはしませんが、約束を守ることを繰り返し思い出せるように促したり、ハイテンションの後には静かタイムで落ち着きを取り戻させ、お友達の目を見てゆっくりと問いかけて注意するように心がけたそうです。
COMPASSに通うことに慣れ、決まりごとや人と交わした約束を守れるようになってきたのは8ヶ月ほどが過ぎた7月になってからでした。

COMPASS発達支援センター熊本
所在地:〒861-8074
    熊本市北区清水本町22番34号
連絡先:096-342-4458

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