COMPASS守口 硬い蕾が開くように(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS守口のお友達、この春年長さんに進級しました。
お友達は昨年の秋が深まり始めた10月の終わりから通い始めました。
ご相談に来られた保護者様は「集団生活のなかでコミュニケーションを取れるようになってほしい。意思疎通ができるようになってほしい。」と願っていらっしゃいました。

当時のお友達は全く話せないというより、極端に人見知りでした。
着座はできても落ち着かず集中が続きません。
発語はあるものの、自発的な発言はありません。
語彙力が低く、問いかけへの回答も的確ではなく、会話が成立しにくかったそうです。
そして皆と遊ぼうと誘っても、なかなか集団に馴染めなかったと言います。
保護者様の願いと将来の就学を睨み、個別支援計画では「語彙の増加と発語を促すこと。自分の気持ちを言葉にして伝えられるようになること。」を目指していくことになりました。

こうして始まったCOMPASSの日々ですが、お友達の人見知りは中々手強い障壁だったと言います。
個別指導であってもその時間帯に来るお友達がいれば、当然、数組が同じ部屋で過ごすことになります。
見知らぬ人がいると安心できないお友達は、別のお友達がいる部屋に一歩も入ることもできず、個室に入るしかありません。
その個室でも、お友達が教わったことのない新しい先生が来ると、泣きだしてしまうのだそうです。
どうすれば落ち着いて取り組めるのだろうと、先生たちは何度も話し合いを続けました。

お友達は週に2回程度、月に10日通ってくることになりましたが、まずはCOMPASSという環境に慣れてもらうことが大前提でした。
「今日は〇〇先生が担当です。よろしくね!」と、その日担当する先生をあえて入れ替えました。
おそらく心とは裏腹に仕方なくうなづくお友達ですが、本心からは先生を受け入れられずカチンコチン。
でも担当の先生は、休み時間も一緒に遊んでくれたり、いつも笑顔を向けてくれます。
その次に来たときも、また別の先生も温かい声で話しかけてくれます。
その次の先生は、お腹を抱えて笑うほど面白いお話をしてくれました。

日ごと、週ごと、月日が経つにつれ、お友達の顔のこわばりが少しずつ笑顔に変わっていきました。
閉ざしたままの心では、セメントに水を撒くようなもので、何をどう伝えても吸収できません。
ひと月ほどで、お友達はリラックスして座れるようになり、ようやく本格的な活動が始まりました。
お友達とはそれまでも絵本の読み聞かせを中心とした言葉の導入が始まっていました。
十分にインプットできた後は、アウトプットです。
「絵カード」や「ひらがなの絵本」を活用して一語ずつから促していきました。
(後編に続きます)

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