COMPASS川崎 信頼の向こう側(2)

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS川崎のお友達との活動は続きます。
少しずつ集団活動の導入が始まりましたが、小集団の活動では思い通りに行かないとき、周りのお友達に手が出てしまったり、物を取り上げてしまうようなことが見られました。
そこで、お友達同士の交流は仕切り直し、余暇の時間に一緒に遊ぶことから始め、おもちゃを順番に使うことや、ルールを教え、おもちゃの貸し借りなどを通して関わり合いを学ぶ機会を作っていきました。

1年が過ぎた頃、それまでの丁寧な関わりが実を結び、よく目線が合うようになり、お互いの呼吸が整ってきました。
その頃からでしょうか。
発声の練習でもお友達は先生の口真似を意識して一生懸命頑張る姿を見せるようになってきたのだそうです。
余暇の遊びから始まった交流活動は、この頃から小集団の療育に移行し、そこでも先生の提示する課題にしっかり興味を持つ姿を見せ、集団で関わる別のお友達の存在をり意識するようになって、いきなり手を上げるようなことも減っていき、今では集団活動への参加にも抵抗がなくなってきました。

当初は大きな課題だった発声や集団での関わりについて改善が見られ始めました。
まだ不明瞭さは若干残るものの、言葉で意思を伝えるようになったお友達。
今の課題は日常の生活動作の向上や文字を書くこと、数認知など徐々に小学校への入学を意識した目標に変わっていきました。
今年の春、お友達は小学5年生になりました。
ひらがなで名前を上手に書けるようになり、今では「将来のために」と保護者様が希望しておられる漢字で名前を書く練習が始まりました。

来所するたびに「〇〇せんせ!」「〇〇さん!」と名前を呼び合い、にっこりするお友達。
あんなに嫌いな場所だったはずのCOMPASSが、お友達にとって「楽しく過ごす場所」として位置づけられていることが、先生たちにとって何より嬉しいことなのだそうです。
保護者様からも深い信頼を寄せていただき「中学校に行っても利用を続けたい。」という嬉しい言葉をいただきました。
成長に合わせてお友達自身の活動範囲が広がっていくことが考えられるため、保護者様からは「危険認知」(社会性)を向上させたいという新しいご要望をいただき、取り組みをスタートさせます。
ただ教えるだけ、与えるだけでは、深く理解し、定着し、自分のスキルとなってはいきません。
これまでと同様にお互いの信頼を礎に、COMPASSではこれからもしっかりお友達と向き合い、一歩一歩、まっすぐお友達の成長を見つめ続けます。

COMPASS発達支援センター川崎
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