COMPASS小倉北 自己肯定感を上げて(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS小倉北に通うお友達、昨年の梅雨の走りの時期にやってきました。
当時年長さんだったお友達ですが、保護者様が気がかりなことの一つは「指示内容の理解が出来ていない」というものでした。

園での集団行動でも、一斉に指示が出されてもお友達はひとりだけ行動が遅れがちなので、就学までに改善できたら嬉しいと話されます。
また対人スキルにも困りごとがあり、コミュニケーションを円滑に取れるようになって欲しいと願っておられました。
求められたのは「話を聞きとり、理解する力」と会話を通したコミュニケーション力の向上。
個別支援計画でもこれらの課題を解消することや就学前の準備を整えることが目標とされました。

こうして通い始めたお友達。
まず、基本である着座を見てみます。
着座姿勢で静かタイムや50音唱和に取り組みますが、落ち着かない様子でせわしなく足が動いてしまいます。
声掛けをすると、様子を伺いながら集団活動には参加出来ていたものの、ラジオ体操では、皆と合わせて体操できずに見学からのスタートとなりました。

平素の会話と違い、一斉指示では理解が難しいとされるお友達。
そこでまず、事前に声掛けをすることで見通しを持ち、安心して一斉指示を聞けるよう姿勢づくりを促したり、一斉指示後にも個別に声を掛け、意味理解を補ったりしていきました。
遊びの場面で、他のお友達がおもちゃで遊んでいる様子を見て、実はお友達自身がより多く使っていたにも関わらず「多すぎだよっ!みんなで使うんだよ!!」と言って注意し、取り上げる場面も見られたそうです。
伝えたいことがあっても適切なやり方でないと、受け入れられる前に反発を買ってしまいます。
苦手な伝える力を育てるために、先生が仲介して対象となるお友達への声掛けについて話し方や内容、応酬について考えるよう促したり、順番を守ることや譲ること等の交流を円滑にするためのルールも伝えていったそうです。

「私はひらがなが書ける」と思っていたお友達。
ところが実際に書いてもらったところ、その文字は一文字がかなり大きいもので、さらに筆圧もかなり弱かったのだとか。
大きすぎる文字ではプリントの指示があっても「どこに書けばいいかわからない。」と手が止まります。
薄文字が書いてあるなぞり書きも「小さいから難しい。」と困惑するお友達。
できないことで感情が乱れ「いつも書けるのに、何で書けないの!!」と悔しがる姿も見られました。
絶対的な自信がガラガラと崩れていったお友達は、その後「出来ない」「難しい」「わからない」と弱気になって尻込みする様子が見られました。

そこで先生は「初めから書ける人なんていないよ。今書けなくても絶対できるから、大丈夫だよ。」と励ましながら良い成果に繋がるように促していきました。
お友達がチャレンジしたいと思えるように、お友達の書けるサイズに合わせて大きく書けるように作ったなぞり書き用や、視写用のプリントを用意し、少しずつ「できた!」という経験を重ねていくことにしました。
既にできることをしばらく続けてから「ひらがなのおけいこ」とCOMPASSのプリントに移行しましたが、それも本来40分程度の学習時間を加減したり、進行度合いをスモールステップにしてお友達がチャレンジしたいと思えるように促していきました。
(後編へ続きます)

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