COMPASS高松Apple 世界を広げるために…(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS高松Appleのお友達は昨年6月から通い始めた年少さんです。
発語はあるものの、お友達が言えるのは自分が興味のあるものだけなのだそうです。
そのため、どこまで理解できているかがわからない時もあるのだと保護者様はおっしゃり、偏りのある言葉だけでなく、たくさんの言葉を得てコミュニケーションが取れるようになって欲しいと願っておられました。
またお友達にとって難しい集団での活動も一緒に行動できるようになって欲しいと望まれていました。

これを受け、個別支援計画では発語を増やし、まず簡単なやりとりができるようになること、またCOMPASSで活動する中で、周りのお友達への興味を持てるようになり、自分から関われるようになること、そして自分で身のまわりのことをできるようになることなどを目指していきます。

こうして通うことになったお友達。
コロナの感染症が蔓延した中での利用開始となり、お友達にもマスク着用を教えていきます。
ところがマスクを嫌がり、つける側から外してしまうため、まずはマスクに慣れるよう、正しく口や鼻を覆うのではなく、まずはあごの下につけることから始めました。
まずは着座を促しますが、着座姿勢を維持することが難しく、集団行動を促しても無関心でした。
座っても「興味ないもん!」と言わんばかりに離席を繰り返すお友達。
お友達の意識が目の前にある机上の課題や教材に向くように、まずは元々お友達の好きな課題から始めることにします。

まず始めたのが言葉の学びでしたが、絵カードを見せても好きな動物や恐竜など、お気に入りのものにだけ目をキラキラさせ、発語するお友達。
そこで語彙の獲得では絵カードや絵本を活用して、見て、聞いてそれを楽しく模倣することから始めました。
更にその際、お友達にわかりやすいように短く易しい言葉で何度も復唱するように声をかけました。

トイレトレーニングでは、嫌がらずにトイレにいくことまではできましたが、衣服の着脱等を“自分でする”という様子は全く見られなかったそうです。
自分のやることだと考えてもいないこれらの生活動作も、繰り返し短い指示の声かけをしながら継続していきました。
毎回衣服の着脱・靴の脱ぎ履き・手洗い等、一つひとつの動きや、やり方を教えていきながら、先生と一緒に取り組みを続け、これらの動作については保護者様にお願いしてご家庭でも一緒に取り組みをしていただくことにしました。

口舌の体操、あいうえおのえほん、色合わせ棒、ビーズ通し、絵本、洗濯ばさみ、絵カード、ペグ差し、ピンセット、お箸練習、お返事練習、言葉のやりとり練習など、盛りだくさんの課題をお友達が飽きないようにくるくると入れ替えていきます。
しかし、先生の指示は声をかけるだけでは伝わらず、大ぶりな動作などで目を引きながら声をかけるように配慮したと言います。
そして少しずつ先生の指示に反応を示すようになり、お友達にとって新しい言葉を口にするようになってきたのは4ヶ月ほど経過した10月に入ってからでした。
(後編に続きます。)

COMPASS高松Apple
所在地:〒761-8071
    香川県高松市伏石町2157-5
連絡先:087-899-6328

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