COMPASSオレンジ 諦めずに笑顔でチャレンジ(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASSオレンジに3年前の初夏から通っているお友達。
当時2歳3ヶ月だったお友達ですが、発語はあるもののかなり不明瞭で、ご家族にしか解読できないものもありました。

気持ちや要求が伝わらないもどかしさで癇癪を起こし、泣きじゃくったり、ものを投げつけたりと激しい感情を見せます。
一旦泣き始めると泣き止むまで時間がかかり、気分を害したときなどは、切り替えが難しかったと言います。
いつも落ち着かず、ソワソワで座っていられません。
生活動作では、自主的にトイレに行きたいと尿意を伝えることもありませんでした。

そんなお友達に、保護者様は「落ち着いて、座って学習できるようになって欲しい。」と望まれ、「言葉で気持ちを表現できるようになって欲しい。」と成長への願いを話しておられました。
COMPASSでは、お友達に落ち着いて過ごせる場所でありたいと思い、少しずつできることを増やし、自信と笑顔を増やしていきたいと考え、個別支援計画としました。
馴染んできたら次のステップでは、言葉で「かして」「いいよ」など適切な言葉が出るようになることが目標です。

お友達が来所するたびに行った発声練習には、あいうえおのえほん、絵カードなどを活用しました。
言葉に興味を持てるよう、絵本の読み聞かせを都度取り入れ、マナーとしても大切なあいさつの練習は毎回取り入れます。
単音ははっきりと明瞭に音を出せますが、単語になってしまうと不明瞭になってしまうお友達。
そこで、お友達がしっかり見えるように、先生は少し大袈裟に動かす口元を見せながら、一緒にゆっくり発声するように努めました。

活動が好きな課題、興味のあるものだったときは目を輝かせ、前のめりになって取り組み、着座できる時間も長かったそうです。
指先を使った機能訓練行いましたが、先生が手伝いながら少しずつ自分でできるように導き、自信につながるように促していきます。

ところが気を引くもの、目を引くものに反応してしまったり、テンションが上がるとじっとしていられないお友達です。
特に集団活動になると嬉しくなってしまい、立ち上ったり、周りのお友達の真似をしてふざけてしまうお友達です。
そんな様子を見せたとき、先生はすかさず「先生のお話聞けますか?」と問いかけ、お友達の「はい」という返事を待ちます。
そして、お友達が対話によって落ち着きを取り戻せるように導いていきます。

興味のあるものと対照的に、自信のないことや苦手なものは、笑顔でごまかす傾向も見せていました。
取り掛かってもすぐにやめてしまったり、いら立ってプリントをぐちゃぐちゃにしたり…
激しい抵抗で活動が中断することを避けるために、自信を持って取り組めるように、まずは少量から先生と一緒に取り組むようにして、少しずつ増やしていくことにしました。

やがて通ってくるたびに座れる時間が増え、プリントがぐちゃぐちゃにならなくなり、本当に少しずつ少しずつしかめっ面から笑顔になっていきました。
その兆しが見られたのは半年が過ぎた真冬になった頃でした。
(後半に続きます)

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