COMPASS.Jr 優しい感覚を育てて(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS.Jrに一昨年の4月から通い始めたお友達がいます。
当時お友達は小学校1年生でした。
感覚が過敏なお友達、肌に触れるズボンやパンツ、オムツなど、お腹周りのしめつけをとても嫌がります。
椅子に座ることも嫌がりますが、夢中になれる何かをするときだけはさほど気にならないようです。
しかしそれ以外になると「怖い」と言うこともあるのだそうです。

保護者様は、お友達が自分のことを自分でできるようになってほしいと話しておられました。
「苦手やこだわりの部分が少しでも和らいでほしい。」「思い通りにならないことがあるとすぐ泣いてしまうため、泣かずに過ごせる日が増えてほしい。」と成長を願っておられました。
お友達ともっとコミュニケーションがとれるようになってほしい、そして学習面でも、もう少し平仮名がスラスラ読めるようになってほしいと、娘の成長する姿を望まれていました。

願いに沿って作成された「個別支援計画」には、まずCOMPASSに馴染み、学習への意欲を育むことや、少しずつ生活動作ができるようなるように導いていくことが目標とされました。
そして成長と共に、年齢に応じた意思疎通ができるようになり、身の回りのことを自分自身でできるようになることを目指していきます。

感覚過敏は周りは理解しにくく、努力やガマンが足りないと誤解されることもあります。
特に子どもの場合は、子ども自身で何がイヤなのか、不快なのか判断できず、その状態を言葉で周りに伝えらず、ストレスに繋がりがちです。
先生たちはお友達が安心して課題に向き合えるよう、環境を整えていくことから考えていくことにしました。
全ての働きかけを不意打ちではなく、事前に「こうするよ」と伝えて気持ちを整えられるよう促すことや、ひどく嫌悪感を示すものは遠ざけたりするなど、あらゆる場面で配慮しました。

頑張って着座しても、すぐに立ち上がってしまうお友達。
その後は何度促しても立ち尽くしたままで、二度と座れません。
そこでお友達が少しでも快適に座れるように、足元に踏み台を置いて安定させてみました。
周りのお友達が気にならないように、個別で机と椅子を用意して、自分で着座できるように促します。

学習面では、お友達は間違えると、かなり落ち込みます。
否定的な「ダメ」や「ちがう」などの言葉だけでもひどく落ち込むので、声かけの言葉に配慮し「こっちの方がよく見えるよ。」「この次はこうしてみよう!」など、前向きな言葉をかけるように努めました。

取り組んだ課題は色分けブロック、あいうえお表、カタカナ表、絵本、そしてプリントです。
お友達がワクワクで興味や関心を持てるよう、お友達が好きな絵本や色ブロックなどを提案し、自分から椅子に座りたいと思ってくれるような課題を選択し、夢中で取り組めるような雰囲気を心がけました。
こうして座れないお友達が、離席しても、もう一度座れるようになるには半年ほど必要でした。
(後編に続きます。)

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