COMPASS.Jr 優しい感覚を育てて(2)

土曜日のCOMPASSです。
触覚が過敏なお友達、利用当初は椅子に座ることが時に怖いと言い、締め付け感のある下着やズボンも嫌がっていました。
工夫と配慮を凝らし、COMPASSで過ごす毎日が心地よいものであるように努めながら、少しずつ気持ちが解放できるように関わりつづけました。

促されて椅子に座っても、居心地が悪いと感じるや、すぐに離席してしまうお友達。
再度「座ろうね」と促されてもその場に立ち尽くし、2度目の着座はありませんでした。
それまではその場で立ったままの状態でしたが、現在では離席しても再び椅子に座り、学習にも取り組めるようになってきています。

通い初めて2年が過ぎ、指示に従って真面目に取り組むお友達は、コツコツできることを広げていって、今では生活面では手洗い、排泄は基本的には一人でできています。
座って取り組むこと自体が難しかったお友達ですが、今ではプリントの「ひらがなのうた」や絵本も、抵抗なく嬉しそうに読む姿が見られています。

ごく最近ですが、お友達は椅子の大小に関わらず抵抗なく座れるようになりました。
まだ正しい姿勢で机に向かえるような机との距離は取れていないので、今後は机と体が少しずつ縮まるよう支援していきたいと思います。

抵抗なく座れるようになるにつれ、先生の言葉かけを受け入れられるようになり、ひらがなやカタカナに興味を向けるようになってきました。
書く際に鉛筆をしっかり持てず、毛筆のように手を浮かせて書いていましたが、三角鉛筆やグリップなどを用いることにより今では筆圧も強くなり正しい持ち方ができるようになってきました。

家庭でも療育の現場でも、お友達にあった声かけを考えたり、触れるものや、目にするもの、環境へのほんの少しの工夫、考えられた道具を活用することがきっかけとなって、跳び箱の前の踏み台のような働きをして、大きな跳躍へとつながっていきます。
まだ未熟さが残るお友達の日常生活動作は、これからは自主的なトイレ、手洗い、うがい、水分補給の動作を自発的に行えるように導き、皆と並ぶ学習や、さまざまな集団活動の静かタイム、ラジオ体操、絵本の読み聞かせ、50音唱和も、皆と並んで楽しくできるように促したいと願っています。

COMPASS Jr.
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