COMPASS Olive 課題と向き合うこと(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS Oliveのお友達、2年前の就学を目前に控えた1月から通ってきています。
当時、先生がお友達と向き合っても目を合わせてはくれませんでした。
お友達からは自発的な会話もなく、質問に答えるその声は小さくて聞き取りづらいものでした。
一方、お友達はこちらの話は聞いていても、すぐに内容を理解して意味を飲みこめないようでした。
日常生活の動作もひとりで完璧にはできていませんでした。

保護者様は、いろいろなことを理解できるようになってほしいとお友達の成長を願っておられました。
切り替えが苦手なので、切り替えられるようになってほしい、また着替えなど日常的な動作や食事も上手に取れるようになってほしいと希望しておられました。

COMPASSの個別支援計画は、まずコミュニケーションの向上を目指すことを目標としました。
そして関わり合いを練習しながら、身辺動作など生活スキルの向上を目指していきます。

就学目前の1月、お友達との学習は「学習する姿勢」のマスターから始まりました。
まずはCOMPASSのプリント、数のおけいこなどのプリント課題を着座して取り組みます。
学習ではわからなかったり、難しかったりするとそこで行動が止まりますが「わかりません。」と助けを求められませんでした。

先生の指示で次の課題に移るのですが、切り替えに時間がかかり、特に余暇の時間に遊んでいるときなどは嫌がって次の課題に取り組めませんでした。
やめて次に移るよう声をかけると怒り出し、強い抵抗を見せるお友達です。

そこで先生は1つの課題を始める前に、必ずここまでやったら次といった説明を加えるようにしました。
なかなか次の課題に移れないお友達に、何度も何度も声をかけて促し続けました。
その日の予定を提示しながら、メリハリをつけ見通しが立つように、切り替えることに意識が向くように努めました。

お友達は靴をしまうことも荷物を片付けることも全くできませんでした。
一つひとつ学んでいきますが、まずお友達の生活動作の取り掛かりで、着替え等の練習を始めます。
服を脱ぐ、たたむ、また着るといった過程を練習しますが、最初は脱いでも丸めるだけでした。
そこで、着替えではたたむということの意味をしっかりと教えながら、お手本を示し、更に手を添えてお友達の動作を促していきました。

お友達には数の概念はあったので、学習課題では主にひらがなの読み書きに力を入れました。
しっかり読めて、丁寧に書くことをマスターできるようなぞり書きを頑張りましたが、お友達は手指をうまくコントロールできず、文字はいつもマスからはみ出してしまいました。
まだ課題を残してはいましたが、COMPASSで学習の姿勢を少しずつ身につけていきながら、日常ではその春、お友達は小学校へ就学します。
お友達が学校に慣れ、COMPASSでの頑張りが成果を見せるには、そこからもう少し経験が必要でした。
(後編へ続きます。)

COMPASS. OLIVE
所在地:〒761-8056
    香川県高松市上天神町845-8番
連絡先:087-814-5738

(施設名をクリックして頂くと施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧