COMPASS本部教室 より良く、優しく(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS本部のお友達はこの春小学生になり、児童発達支援から放デイへ移行してきました。
お友達は自我が強く、どこまでも自分流を通そうとする傾向がありました。

自分しか見えていないお友達は、先生の許可なくハサミを持ち出して使ったり、折り紙やセロテープをあるだけ使ってしまうこともありました。
それでも自分の間違った行動に考気づいてもいないようで、誤りだと指摘されることをひどく嫌います。

集団活動でのルールすらも曲げて自分流を通そうとすることも。
そんな自分の行動は注意されても聞き入れられず、頑なに受け入れません。

その反面、自己流の正義感は強く、自分と同じ様な行動をとっている他のお友達のことは許せず、直接注意したり、先生に言いに行くといった矛盾した行動を取ることもありました。
集団活動で楽しく安全に活動するために定められたルールを理解し、自分も相手も同じように認められるようになってほしいと願います。

保護者様も「協調性、社会性、善悪の判断が付くようになって欲しい。」と希望しておられました。
個別支援計画では「集団生活の中でルールや時間や場面の切り替えを身に付け、人との関わりでコミュニケーションを学ぶ。」という目標を掲げ、お友達との放デイの活動が始まりました。

お友達との活動は、同じ新1年生のお友達と一緒にソーシャルトレーニングに取り組み、ルールや協調性を学ぶための集団活動が中心となりました。
その活動の一つが個別指導の際に行われるロールプレイング。
先生が良くない例を演じ、お友達に見てもらいます。

そして「どう思った?」と、感じたことを話してもらうユニークなアプローチを行いました。
周囲に自分の行動がどう思われているか、どんな行動が嫌な気持ちにさせるのかがわかってきたお友達です。
その気づきで、自分も同じことをやっていないか振り返り、自分が人と接するとき、集団での行動がどうなのかということを考え始めます。

口頭で説明したり指示を出すだけでなく、運動や遊びを通して集団での時間の流れや切り替え、ルールを学ぶ方法がお友達には適していると考えられたため集団活動プログラムでは理学療法士の助言を取り入れた運動プログラムも取り入れました。

楽しく参加するお友達ですが、運動には順番を守って運動器具を使ったり、誰かが運動しているのを見て応援したりと、さまざまな学びの要素が散りばめられています。

それまでは自由に振る舞っていたお友達、工作のときに勝手にハサミを使っている場面も見られました。
その都度、先生はお友達の工作を止めて声を掛け、意識づけ、約束ごとの確認を何度も、何度でも粘り強く行い続けました。
そうしてひと月半が過ぎた頃、その変化は自然に現れ始めました。
(後編に続きます。)

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