COMPASS Jr こだわりが素敵な個性に変わるまで(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS Jrに通うお友達は8歳、この春小学校2年生になりました。
小学校の入学を契機にCOMPASS Jrに通い始めたお友達。
保護者様が心配しておられたのは、お友達と会話ができないことでした。
ごく短い会話もできなかったお友達ですが、それでも「楽しい」や「嫌」という言葉は言えていたそうです。
またお友達は、余暇の時間も一人きりで過ごし、周りのお友達と関わりを持つことが難しかったと言います。
遊びから学習へ、工作から集団活動へなど、場面場面の切り替えもまたお友達にとって難しい課題でした。

支援計画では、お友達がCOMPASSに通い始めた時期と就学時期が重なっていたため、まずは2つの新しい環境での生活リズムに慣れて、安心して過ごせるようになることが目標とされました。
次いで、上手に気持ちを切り替えて自分が「今なすべきこと」や与えられた「課題」に集中して取り組むことができるようになること。
そして身近なお友達との関わりなどを通して、できることを増やして、その経験で自信を培えるようになることを目指していきます。

後半の個別支援計画では、かけた時間分、心が動くさまざまな体験を通して、自分の気持ちをコントロールし、気持ちや考えを自分の言葉で表現できるようになり、言葉を通して、お友達同士で協調した関係を樹立していけるように導いていきたいと計画しました。
学んでほしいのは、自分の思いや相手の気持ちを同じように大切にすること。
そして穏やかな気持ちで人と接することができるようになってほしいと願い、継続した支援に努めます。

指導者にとって相手がどう感じているのかは、反応や目を見て判断できるところです。
ですが、お友達は目を合わせてくれず、リアクションも薄く、言葉が伝わっているのか、意味が理解できているのか先生は戸惑ったそうです。
そこで意識して「目線を合わせる」ように促し、50音の唱和、あいうえおのうたを音読するときは、その都度先生の目を見るように声をかけます。
すぐに目線が外れても「はいこっち見てね」と伝えながら笑顔を向け続けました。
反応を示さないのは来所時の挨拶でも同じでした。
「こんにちは!」と先生が先に挨拶するのですが、何度かの声かけをしない限り、お友達からの反応はありません。
そこでお友達が自分で気づき、きちんと挨拶ができるように、またお友達の習慣として根付いてほしいと促し続けました。

提示された課題が苦手だったり嫌いだったりすると明らかにズンと気分が下がる様子を見せるお友達。
そこで、まずはお友達が得意な算数(計算)から取り組むことにしてみます。
この「好き」という気持ちを活かし、お友達のやる気を引き出した後で、苦手な科目に移行する取り組みだと、学習の流れがいいようでした。

お友達は自分が認めたことにはひどくこだわりを見せました。
例えば話し合って決めていたことと、実際の出来事が違ったりすると受け入れるのが難しいのです。
学習中も「国語を〇分からやろう。」と決めていた場合に、その予定時間が過ぎてしまうと、もう感情が乱れ「〇時〇分がすぎた…。」と、過ぎた時間ばかりを気にしだし、学習に集中できなくなってしまうのだとか。
この決めたことを裏切りたくないという強いこだわりは、あらゆる面でお友達を縛る枷となっていました。
(後編へ続きます。)

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