COMPASS大村Link 立場を与えられて(2)

真冬の2月から通い始めたあの4歳のお友達、週に3回程度通い、あっという間にひと月が経ちました。
そのひと月で、お友達はCOMPASSのいろいろなことを探検し、たくさんのことを覚えました。
まず、COMPASSでは挨拶から始まることを知りました。

家では経験したことがなかった、自分で靴を脱いで、自分で靴箱に入れることを教わりました。
保育園の鞄をしまう場所もちゃんとあるんです。
そして活動前にはトイレを済ませること、手を洗うこと、そして先生から指示された机の椅子に座る流れを学びました。
学習課題の活動が終わったら、嬉しい遊べる時間もあります。
そして最後、帰るときには自分で荷物をまとめ、玄関で挨拶をしてから帰ります。

ちゃんと座れたときに、先生は大好きな車のカードをめくって見せ、名前を教えてくれて、難しいときもあるけど、それを真似するのは楽しい時間です。
車が登場する絵本を読み聞かせてくれることもありました。
楽しいとはいえ、座って何かをする、話を聞くことに慣れていなかったお友達は、なんだか落ち着かずにモソモソ動きが始まり、周りの音や動きも気になりだし、ついには離席してしまいます。
そんなときは先生が連れ戻しにきてくれて、もっと面白そうなことに誘ってくれました。

こうして季節が春になったこの3月、お友達の成長が少し芽を出したようです。
この頃になるとCOMPASSの顔馴染みもたくさんできて、COMPASSが楽しくなっていったお友達です。
ところがここにきて新しい課題が見つかります。
お友達との関わりでわざと肩をぶつけたり、お友達にぶつかっていく行動が見られました。
お友達は仲良しとの遊びだと思っているのでしょうが、転倒などの事故につながらないとも限りません。
このため、ぶつかる行為が認められるたびに繰り返し説明し「危ないです。」と注意を促し、「なぜやってはダメなのか」を丁寧に話して聞かせ、改善を促しました。

そうして季節は夏に。
座ることを嫌がっていたお友達は、自分から着座できるようになりました。
着座して取り組めるようになってからの語彙の習得はぐんぐん進み、保護者様からもたくさんの言葉が話せるようになって嬉しいとご報告をいただきました。
COMPASSの活動でも、助けてほしいときに「先生!」と呼べる様にもなってきています。
お友達にぶつかる行動も見られなくなり、一つのおもちゃで、代わる代わる、あるいは一緒に遊ぶ姿が見られるようになってきました。
春に、年中さんに進級したことも手伝ってか、お友達は自分より後にCOMPASSに入ったお友達の先輩という立場を与えられたことを意識した行動が随所に見られるようになりました。
自分のことだけで精一杯だった以前とは違い、泣いているお友達の頭をなでてあげる優しい仕草も見せてくれるようになっているのだそうです。

もちろん、学びの道はまだまだ続きます。
さらに語彙を増やし、言葉から会話へと成長することを目指しながら、また人との関わり方についても集団活動を通して順番・ルール・承諾・許容など、たくさんのことを就学に向けてしっかりと学びを続け、来るべきその日に最高の笑顔で送り出せるようにと願っています。

COMPASS発達支援センター大村Link
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