COMPASS中讃センター できることと、これからのこと(1)

月曜日のCOMPASSです。
ここ香川県にあるCOMPASS児童発達支援センターには、今日もたくさんのお友達が通ってきています。
その中で、今日ご紹介するのは年長さんの男の子です。
お友達は一時期保育園に通っていたそうですが、保育園では集団活動が難しく、先生がお話ししているときに先生の横に座ったり、皆と一緒に話を聞くことができず、ひとりだけ前へ出て行ったりと、和を乱しがちだったそうです。

お友達は目に入るいろいろなものに関心を示し、集中力が継続できません。
拙い表現では言葉で意志を伝えられず、お友達同士との交流でもトラブルも多く、自宅でも想いが伝わらず思い通りにならないと癇癪を見せるとお聞きしました。
お友達はまた食に対する関心が薄く、きちんと食べられません。
まず手が汚れることが苦手だということ、また好きな物以外は自分で食べよたがりません。
好みの料理であっても、きちんとした姿勢で食事ができず、一口食べると、ウロウロ、また一口食べてはウロウロと歩くこともありました。

利用開始時は保護者様は幼稚園への入園を考えておられ、入園に向けて「落ち着きや集中力が身に付くようになり、語彙を増やして正しい発音での会話の成立、周りの状況判断ができるようになり、危険認識が少しずつできるようになってほしい。」と希望を語られていました。
また「集中していても、声を掛けたら反応して頭を切り替えるようになってほしい。」と願っておられました。

センターで立案した個別支援計画では、短期目標としてセンターの利用に慣れ、楽しく過ごせることや、センターの利用に慣れ、楽しく過ごせるようになり、言葉を学び、発語が増えて身の回りの事が少しずつでもできるようになることを目指します。
長期的な目標として、基本的な生活習慣を身につけながら、言葉の学習をブラッシュアップし、言葉でのコミュニケーションが取れるようになり、先生からの指示を理解し、行動できるようになり、集団活動に参加し、お友達同士で仲良く過ごせるようになることを目指していきます。

お友達の課題の多くはコミュニケーションで解決の糸口を見つけられるものでした。
そこで毎回、会話の向上を目指すために口舌の体操をしてから発音練習を行うことにしました。
不明瞭な発音は先生の後について復唱したり、口の形を確認して少しでも正しく綺麗に聞こえるように導きました。
集中が続かず、注意散漫になっているときには、興味を惹く話題やアイテムで、一緒に楽しく学べるように心がけました。

お友達の自己主張は強く、自分の要求が通るまで主張が続きます。
例えば、おもちゃも自分ひとりでで全部使いたいお友達。
そんなときは、お友達の気持ちに寄り添いながら「もし自分が遊ぶときに、誰かが独り占めしていて、使えないと悲しくなるよね。」な
そんな気づきを与えられるような言葉をかけ、周りのお友達を意識し、木津帰るように導きました。

苦手なことはできないと言って諦めてしまうお友達。
すぐに先生にやってもらおうとしたり、全く見向きもしないといった集中が続きません。
代わりにやることはせず、先生がお手本を見せたり、一緒に課題に取り組んだりしました。

お友達は自分が主導権を取りたくて、相手が話している途中でも話を遮り、自分の話が始まり、言いたいことを自由に話しがちでした。
そんなときにはいつも柔らかくお友達を制し「今は先生がお話しする番。お話したいことがあっても、まずは聞いていてね。」と伝えます。
そして「そのあとに〇〇くんのお話を聞きます。順番っこでお話ししよう。」と続け、わかりやすい短い言葉で伝えるように心がけました。

お弁当の時間では、食べたい、食べるといった意欲が感じられません。
お弁当を開いても、仕方なく食べ始めますが、やはり食べるのが極端に遅かったのだとか。
先生はお友達の傍らに付き、常に一対一で組して声をかけたり、介助するなどして完食できるように努めました。

その後、お友達は幼稚園に入り、春には年長さんになりました。
年が明けた頃からはお友達の意識が「年長さんになる」ことを自覚し始めたようで、お友達の意識と行動に変化が見られるようになりました。
(後編へ続きます。)

中讃地区 COMPASS児童発達支援センター
所在地:〒763-0082
    香川県丸亀市土器町東4丁目780
連絡先:0877-24-5328

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